この12月8日は。。。。。

今日は、若干、硬い話。

12月8日は、太平洋戦争の
真珠湾攻撃の日なのだが
もうだれが、これを思い出すだろう。
今年でちょうど80年。

ある年代ではジョンレノンの
撃たれて死んだ日と考える
人も少なくないが、
それでさえも思い出す人は
少なくなっている。

驚いたことに太平洋戦争で、
日本がアメリカと戦ったことさえ
しらない若者さえ少なくない。


太平洋戦争がなぜおこったが
それは諸説、また、いろんな考え方が
あるだろうが、
一種の集団パニックが起こしてしまったことが
一因となっていることは否定できない。
このコロナ渦の様に。。。。。

若干、私独自の視点ではあるが、

太平洋戦争の事の起こりは、
大陸に権益を求めて行ったことから
始まり、それがもとで、
ソビエトや中国が脅威となり

いつ、権益を取られるかわからない
という疑心暗鬼からはじまって

満州国を成立させ、
国際社会からの孤立がはじまり
さらに中国と泥沼の戦争を始めてしまった。
それがもともとの原因なのである。

そこで、中国、東アジアで
権益をイギリス、アメリカと
せめぎ合う羽目になってしまったのである。
結局は、各国の権益、利益の取り合い
(今の世界もかわらないが)

日本は、当時アメリカから80%
石油を輸入していたが、
これを輸出停止して日本の中国からの撤退を
せまってきた。

ここで、日本は中国から撤退すれば
ことはここで終わったのであるが、
当初はアメリカは、満州国を認めるとまで
譲歩していた。

しかし、陸軍は中国から撤退はできない。
なにを隠そうそれをできなくしたのは
軍部というより国民の世論だったのである。

軍部と政府は年間の国費の8倍の巨額を
投じ、国民から大量の徴兵と
戦死者をだしているものだから
当然プロパガンダで
日中戦争と日本の行為を正当化しているし
日本の軍隊は無敵で、不敗神話を
まきちらしていた。
そこで国民の世論は、どんどん
激しくなり、いまさら中国からの
撤退など言い出せなくなっていた節がある。

それができないならアメリカも譲れない。
となるとドイツがフランスを降伏させ
イギリスを追い詰めているこの時
南方へ進出して石油資源を確保するしか
ないとかんがえたのである。

さすがの陸軍でさえも
まともに戦ってアメリカに勝つとは
思っていなかったわけで
南方へ進むなら今しかないと考えただけで、
また、海軍も
アメリカとの実力差は承知のうえで、
これ以上、期をのばしたら
戦力比、石油備蓄のことを考えると
この時しかないと考えたのである。

ただもとをただせば、
自分たちの嘘で固めた
プロパガンダのおかげで
最強不敗の日本軍が中国から撤退し
アメリカに譲歩するなそ
いいだせなかったのである。

しかし、国民の個々の心のなかでは
戦争はしたくなかった。
この個人と集団の思考のギャップが
集団のパニックへと引きずられていった。

戦争がはじまったらさらに悪循環が
生じ、とうとう原爆投下までに至って
しまったのである。

というのが私の考えるところ。

このコロナの中、同じようなことが
起こっている様な気がする。
もっと悪いことに
SNSの発達により
誰か少数の人間がつくりあげた
世論が独り歩きして
妙な世論になって、国政まで動かしている
様なきがして、、、、

なんだか怖い。