おやじの血をひいたのか

このコロナの騒ぎの中、
9月は、検診、10月はそれに加え
インフルエンザと
くそ忙しいのに、
昨年に比べ収入は激減!!
(コロナのおかげでいらん仕事が増えた!!)

そんな中、インフルエンザワクチンが
なくなるという噂や
肺炎球菌ワクチンの突然の
供給不足。 
それをいちいち患者さんに説明。

もう
疲れるわ!!

他の職業と一緒で、
こんな中でもこの期に乗じて
儲けようというやからまでいる。

高額なコロナのPCR検査の証明
プラセンタ、にんにく注射、
いらん検査、いらん在宅診療
患者の取り合い。

俺には、とうてい
いろいろして儲けようとできない!!

ある薬関係の人間に
“育ちがいいけんじゃわ”といわれたが
そうなのかな??

自分なりに考えるに
一つは、雇われて直接的に経営してないことと
一つはおやじの影響の様な気もする。

私のおやじは、医者で
大正生まれのどちらかといえば
昔気質の医者

子供のころ、
“あの病院ではあまり薬を出してくれない”
と噂されるほど、
商売を嫌う昔気質の医者だった。
(昔は、医薬分業でなかったから
薬をだすほど儲かった時代)

朝、起きてから寝るまで一日中仕事。
最後は、県の医師会長を長くして
結局、医師会長のまま死んだ
半生、いわゆる“医師”として
生きていた。

仕事が忙しくて、おやじとは、
ほとんど話をすることもなかったが、
(一日5分顔を見たらいい方)
当時の医療の愚痴ともいえる
裏話はいろいろ聞いて、頭に残っている。

しかし、そんな、おやじの子である
兄(現、県医師会長)と
私との医療に対する考え方も、反対といっていいほど違う。

おそらく、昔の考え方の跡取りとしての
長男として育った兄と
おやじがいそがしくていた頃に
ほとんど接触もなく
育った私との違いか?

私は次男で、特別医者になる必要もなく、

当時、医者は余ってくるといわれていたし
それとともに給料も減ってくると
おやじから聞かされていたし、
おやじを見ていると一旦、医者になったら
一生、休むひまなどないと考えていたし
医療の裏の大変さを熟知していたから
かなり、躊躇していたが、

憧れていた宇宙工学に進む
頭もなく、
他のしらない世界に飛び込む
勇気もなく、
とにかく手に職をもつ
医者になることにした。


今やっている一般の検診で、
異常値が出ても
治療して、寿命が延びたり
健康年齢が延びたりしないと
思ったら治療もしない。

基本、自分が飲まない様な
薬はださない。
いらん検査はしない。
んんんん。
これでは儲からんわ。

と思いつつ、そのことを根底から変えられない。
どこか医療にこだわってしまう。
還暦の今、考えるとどこか
おやじの影が見え隠れしている気がする

今の若いドクターは
テレビドラマの様な医者を
頭に描いて医者になっているし
儲けようと医者になっている者まで
増えている。

どうもやるせない。

本当は、今の年齢の時には
もう山の中の診療所で、
自転車に乗りながら
年寄りの家を回っている田舎の医者を
していたいと思っていたのだが、、、、、、
(もちろん儲からないし、今はそういう時代ではない。)


言い過ぎた、言い過ぎた
皆を敵にまわしてしまう!!
医療関係者はよまないでね。。。。