前述した様に自分が主治医で
手術に入っているのにほとんど手術の
場が見えない。
見えないにも関わらず
手術記事をかかなければいけない
(手術の内容の記録)
手術記事を書くと、上のドクターの
承認がいる。

先ず、手術記事を直属の
指導医に見せるといろいろ
書き直しをさせられる。
(そんなことはしていない!
とかお前はなにもわかっとらんな!
とか、手術書を書き写すな!
とか、いろいろ言われるが
見えてないのだから仕方がない)

そこでOKが出れば次に
術者にOKをもらいに行く。
結局2~3回は書き直しを余技なくされる。

余談ではあるが、
手術記事はまだいい方で、
患者さんが退院するときに
退院記事というものを書かなければ
いけない。
これは、患者さんのまとめでもあり
紹介してくれた開業医への
詳細な返事でもあるのだが、

これが大変で、指導医と教授、あるいは
助教授クラスのハンコがいる。
常に清書で綺麗にかくのだが、
パソコンのない時代に手書きで
まずこれもOKがでるまでに
2~3回の書き直しが必要で、
とにかくハンコがなければ、
返事が出せないので
大変であった。

中には、理不尽な書き直しもあり、
いじめ以外のなにものでもない
ことが
しばしばあった。

それでも、それを
くそ忙しい中もくもくと
こなしていた。