風船爆弾

最近、中国の気球が
アメリカ上空にあらわれて
アメリカ軍が撃墜した様だ。

軍事偵察用にしては
気球というのは何とも
向かない代物だから
それほど戦略的意味が強い
ものではないと思われる。

それを数百億する最新鋭戦闘機で
数千万円するミサイルで
撃墜した様だ。

大体、以前より飛来して来ていたものを
(日本にもしょっちゅう飛んでくる)
今回、撃墜したのには、
政治的意味合いが大きいのか??



太平洋戦争中
日本軍は、風船爆弾という
和紙とこんにゃくの原料ののりで作った
気球を作ってジェット気流にのせて
爆弾をのせて爆撃しようと
したことがある。
(爆弾というか焼夷弾といって
火事を起こすようにしていたもの)
成果は子供があやまって
触れて亡くなったのと
数件の山火事が起こった。

これに対して当時のアメリカ軍は
徹底調査して、
製造の原料から
製造工場を割り出し
(千葉県)
工場を爆撃するにいたった。

このことは、当時のアメリカの本土が
爆撃を受けたことに対する
威信を傷つけたためと
思われがちだが、

実は、アメリカが恐れていたのは
この風船爆弾で
細菌戦を仕掛けられるのを
恐れていたのだ。

はなから、日本軍も爆弾で空襲する
ほど効率が悪いことは考えておらず
この気球に細菌をのせて
アメリカ本土に
破れかぶれの細菌戦を仕掛けようと
考えていたのだ。

不名誉なことであるが、
当時、細菌兵器の研究は、日本が
一番進んでいたのだ。

結局、上空の超低温の問題や
それを察知したアメリカの
細菌戦への報復の脅しがあり
細菌兵器は使用しなかったのだが、、、、


なんとも
愚かな人間は、
戦争のことや
金儲けのことになると
眼の色を変えて
力を投入する。
(戦争のほとんどが利益の
ためにしているのだが)
なんと、バカな動物か。

世の中に戦争がなければ、
これほどの文明は
発展しなかったのも事実であるが。
(どの時代も最新の科学技術は
人殺しの道具、戦争のために発達している)

そんな、努力があれば
今の人類の最大の問題というか
敵である
病気に対する医学や、
温暖化などの地球環境の安定化に
全知力を投入すればいいのに。。。。。。

と、ふとマジメに思うのでした。