わたせせいぞう

私の仕事用のメールに
Pinterestが入り込んでいる。
世界中のいろんな人が投稿した
写真が送られてくるのだが、
自動的に私がよく見るものを中心に
送られてくる。

面白くない、仕事のメールを読んでいると
ふとそちらの方に意識がいって
気が付けば、仕事のメールより
熱心に見たりする。。。。

そんななか、
わたせせいぞうのイラストが
紛れ込んでいた。
最近はあまりみなくなったので

わたせせいぞうと言っても
ピントこないかもしれないが、
ハートカクテルという題や
独特の画風をみれば皆思い出すと思う
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この独特な世界感
男女を中心としたいきいきとした世界感が
流行った当時のバブルの時代とあいまって
非常にカラフルな
愛情と未来への幸福感を
みごとに表現していた。
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雲を中心とした抽象的な表現は
抽象画とは違う微妙な描写と
淡い色を中心とした明るさが、
何とも言えず美しく表現されていた。

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この色といい、デザインといい
男女の表現といい
当時のバブルの世界
明日に希望がもてた時代には
ピッタリだったのかもしれない。

今の明日に明るさが見えないどころか
闇しか見えない世界では
受け入れられないのかもしれない。

だから、今は、あまり見なくなったのだろうか
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シリーズ自体ではあまり見ないのだが、
学生時代に
大学の広い講堂の後ろの方に
たむろしていたグルーブの一人の
私は、講義中に
グループの中で回し読みしていた
”モーニング“という雑誌の中に
間欠的にはいっていた連載の
“菜”が気に入って
最終的には単行本までかってしまった。

ただし内容的にはできた嫁と
だらしない旦那の設定で、
どうも男の科って目線で書かれていたのだが、、、、

私は、絵画とイラストを区別するのが好きではないが
最近のいわゆるイラストは、
コンピューターで感が強く
味気ない。

そんな中、
わたせせいぞうの絵には
なにか、江戸時代の浮世絵の様な
手作りの版画の様な線と淡い色合いと
一枚で上限する物語が
心を揺さぶるのである。