いま、ほとんど
休みがない日々を過ごしているのだが
唯一の休日が日曜日(今日は当番なのだが)
やはり、土曜日に仕事が終わるとホットする。

その時間帯にボーとテレビを見るとことが
一週間で一番安らかな時間かもしれない。
(子供のころに土曜日の昼に
吉本新喜劇を見ていたように??)

最近まで、土曜日の夕方NHKで
名探偵ポアロを見ていたのだが
(録画して、帰ってから見る)
それが終わってがっかりしていたのだが、

今は、
刑事コロンボがあっている
1970年代に作られた
傑作テレビドラマである。
傑作であるが故、なんども再放送が
あっている。

殺人の種明かしをしてから
見栄えのわるい刑事が
セレブを追い詰めてゆくという
ストーリー展開が当時は、新鮮で、

それまでは、
2枚目の刑事が、いつも
その給料では買えないであろう
高そうなスーツを着て
高級車にのり、綺麗なお姉ちゃんと
イチャツキ(なぜか独身が多い)
日本では、ありえない拳銃をうちまわし、
スーパーマンの様に犯人を捕まえると
いうものが多かったのに

日本の刑事ドラマはこれを
境に一変してしまった。

古畑任三郎はまさに
刑事コロンボそのものであった。

当時のアメリカのテレビは
まだ、映画との差が厳しく
出演俳優は、映画ではわき役か
主役級の俳優が、年齢的に準主役に
なってしまった様な俳優が出ていた。

主役のピーターフォークも
映画ではパットした役がなかったが
このテレビシリーズで、
その演技のうまさから、一機に
スターダムにのし上がった。
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右眼は子供のころの病気のために義眼で
動かないのだが、それを気づかされない
演技がすごかった。

また、出演者がピーターフォーク
の人脈でかなり有名俳優で、実力派
の俳優が多く、とても素晴らしい。

シリーズ制で毎週する作品でなく
時間も1時間30分前後の
1話完結で、丁寧につくられていて
ストーリー展開が面白く、
また、初期は、当時はまだ駆け出しの
スピルバーグなどが監督をしており
画面構成も秀逸なものが多い。
今見ても、決して色あせない。

さらに、当時日本語版を担当していた
小池朝雄が(これもまたわき役級の俳優で)
秀逸であった(声優でなく俳優であったのが
よかったのかもしれない)

それをまねた日本の刑事ものは
見るに堪えないものがおおい。
(実際ほとんどみていないのだが)

個人的にいえば、
1.忘れられたスター(32作目)
2.別れのワイン(19作目)
3.ルーサン警部の犯罪(38作目)
4.2枚のドガの絵(6作目)
5,溶ける糸(15作目)
が面白い
1971年から78年までつくられて一旦
終了していたのだが、
89年より再開したのだが
さすがにそれからはいまいち(46作目以降)
今、日本でも海外でも
粗雑なテレビ番組や映画が
どんどん増えてきて見るに堪えないものが
多くなっている

こういう古い番組を見ると
なぜかほっとする。