こんな話を書いていると
報道に対して怒りがわいてきた。

われわれ病院での出来事で
医療ミスに対しての報道は
非情に厳しい。
命に係わるものではるが、
ミスは非常に軽微なものから
重大事故につながる。
それは、医療従事者が一番しっている
ことであり、それは常に
警戒していることである。

しかしながら、ヒューマンエラーは
必ず起こる。
どんなに厳重に管理していても
ミスというのはその厳重な監視の
すきまを縫うようにおこり
医療現場ではそれが
即、死に直結する。
それは、現場の人間が一番知っている。

しかるに、そんな事故が起これば
報道は無茶苦茶厳しい。
しかしその報道番組ではその端から
“さきほどテロップにあやまりがありました
訂正してお詫びいたします。“
ってしょっちゅう
やっている。

医療現場でその程度のミスが
重大事故につながることを
知ってのことだろうか。

報道のミスは、下手をすれば、
間違った情報を流せば
多くの人が被害をうけ、
下手をすると、死ぬ人まで出る可能性が
あることを分かっているのであろうか。

こういう、報道の在り方に
私は、常に違和感と怒りを
感じるのである。
それに対して、決して反省している
ものを見るどころか、
私の言っていることは世の中の正解で
あるという様に報道している
番組が増えている昨今の
様な気がするのである。