昨今の報道に思う。

昨今、高齢者の自動車事故に対しての報道が
いかんせん厳しい。
しかし、これでいいのだろうかという気がする。

実は、高齢者の運転事故より
10代20代の人間の事故の方がはるかに
多いのである。

当院に来ている患者さんは、高齢者が多く
毎年、免許の返納者が増えていて
当院にやってくるのも苦労している
状況である。

都会は、交通網が網羅されていて移動に
不便しないかもしれないが、
(交通手段はおおいが、駅の構内を
移動するのは大変)
田舎は、移動手段がないのである。
毎回、高価なタクシーを使うわけには
いけないし(近くへ移動するのは
嫌がられるし)

報道は、視聴率がとれれば
それでいいのであろうが、
注目される報道があれば
いいのであろうが、
それでいいのだろうか、

結局は、高齢者の免許の返納のすすめ
の話になるのだが、

自分たちも気が付けば高齢者になることに
気づいているのだろうか。

高齢者の事故にまきこまれてなくなった
人の年齢ばかりを強調する。

確かに、もし、大規模災害で、
トリアージをしなければならなかったら。
どうしても自然に若い人を優先しそうな
気はするが、
ただ単に高齢者、特に認知症の
高齢者の切り捨てにかかっている様で
ならない。

そんな報道の一方で、
高齢者が、いろいろ活動する番組や
高齢者の介護の番組も多数存在する。

結局は視聴率がとれればどうでもいい
報道をしている気がしてならない。

ある意味こんな報道は、
認知高齢者の切り捨てを扇動しているに
過ぎない様な気がしてならない。

高齢者事故の話と同じだけ 若者の事故の
話があってもいいのではないか。

高齢者の事故の解決法は
免許返納の話ばかりでいいのだろうか

解説者が簡単に家族どうしでもっと
話すべきだとか
(もう、みんなやっとるわい!!)
タクシーに補助を出せとか
(どこにそんな財源があるのか
そういうやつに限って増税に反対する。)

そうではなくて、どうちらかというと
それこそ、自動運転や、AIによる
危険防止の自動車の開発の
促進の話になぜならないのだろうか。

私には不思議でならない。