過去の投稿

March 2018 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: ryokusei
さらに言うなら
そういう医局の監視の下で
病院に派遣されて働いており、
変なことをすると医局から追放される
(追放されるということは極端なこと
をすればそこら辺の地域では働けない
ということ)

ある先輩が、派遣先の病院で、
ナースにセクハラをして
(そんなに大きなセクハラではないが)
次の日に大学に呼び出されて
助教授が一言
“おまえなんか医者をやめてしまえ!”
と、即日、医局追放となった。

今は、結構ネット時代で
いろんな医師の愚行がニュースになるが
当時こういう愚行も医局が抑えていた
半面がある。

もちろん良いところばかりではない。
今では考えられないほどのパワハラ、
派閥人事、
出る杭は打たれる。

いま世間でいうスーパードクターは
出にくい環境である。
この世界で、独自の医療、
独自の研究はなかなかやれない環境にはある。
秀でた者はなかなかでないかもしれない。
かつての会社社会に似ていたのかもしれない。

しかし、、、、、、、
カテゴリー: 総合
投稿者: ryokusei
医局の良かったことその2

医学部の入試や医師国家試験には
適正検査がない。
こんなことをいうと大変叱られるが、
どの世界にも変な奴はいる。
一学年に一人ぐらいは、
こいつに人を診させたらだめだろう
(いろんな意味で)という
やつがいるものである。

医局は、こういう医者は、人を診させない
つまり、臨床から外す人事をして
研究だけさせてり(こういう人
に限って研究が優れていたりする。??)
という方法をとることが多い。
(だから今問題を起こす医者が多い??)

ある病院にいた時医局からOO先生(
いわゆる問題児)
をそちらの病院で引き受けて
くれないだろうか
という打診があった。
副院長は、OO先生がをよこすなら
それを監視するのに一人、人手がかかるから
もう一人よこすなら引き取る。
という条件を出して引き取ったことがある。

その時の医長は、“俺が育てる”といって
一生懸命、面倒をみていたが、
たった3か月であきらめた。

いまその人は。。。。。。。。さすがに言えない。
カテゴリー: 総合
投稿者: ryokusei
決して医局の方を持つわけではないし、
現在の社会にはこの制度が合ってない
こともわかっている。

しかし、医局の良かったところは、
1. 現在の医師の偏在を防止していた。
どういうことかというと、
医局がいろいろな病院を抱えている
ため、もちろん皆が行きたいところと
行きたくないところがある。

たとえば、へき地の病院
手術症例が少ない病院
人員が少ない病院
給料が安い病院。などなど、、、

現在、それらの病院を希望する
医師がすくなく、そういう病院は
人を探すのを苦労して
科を減らしたり、果ては、
閉院に追い込まれている
病院もある。
医局に人が豊富な時代は、行きたくない
病院と行きたい病院を交互に行かしていた。

(次は、希望の病院に行かすから
数年間OO病院に行ってくれ。。。。)
なんて。。。。。
で、結局医師の偏在が免れた一面がある。
カテゴリー: 総合
投稿者: ryokusei
実を言うと
この制度ができる時
現場では、このままでは
小児科、産婦人科が回らなくなるということや、
大学の研究が人員不足でできなくなるという
懸念がでていた。

ところが、こういう話はどこの世界でも
通らないもので、
その話は完全に無視されて
この制度が急に始まった。
現場は混乱し、

ただでさえ医局員が減って苦しくなっているときに
教育係に多大な労力を払うことになり
現場はさらに重労働を課せられ、

また、小児科、産婦人科は
医局員を派遣できなくなり
中小の病院の小児科、産婦人科は閉鎖
をせまられ、(根底はもっと根深いものが
あるのだが)
予想どおり大学での研究員は不足して
しまった。

研修医は、もうわれわれの
時の様に丁稚ではなくなり、
遅くまで拘束もできず、
病院側としても優秀な研修医は
病院で囲い込みたいので、
自ずと扱いが丁寧になり、
学生やお客様扱いになり、

また、最近は諸問題がウルサイので
現場で、こういう人たちが
愚行をしても、罵倒しようものなら
病院や世間から
指導を受けるのは罵倒した側。。。。

一度、教育係の先生がわたしに
いったことなのだが、
研修医から夜のカンファランス前に
“9時から見たいテレビがあるので
帰っていいか“と聞かれて唖然とした
が、時間外の拘束ができないために
了承するしかなかった。。。。。
というウソのような本当の話を聞いたことがある。
カテゴリー: 総合
投稿者: ryokusei
医師の労働時間からだんだん愚痴っぽくなったので
今回から”おっさんの愚痴”に題名変更

私のころは、その病院の取り合いが
激しく、例えば、大きな病院ができると
そこの院長にどこの大学出身の者が
なるか(大抵は定年を迎えた教授)
ということでその病院の
大学派閥が決定する。

また、大きな病院で、医長の席が
空白になろうものなら、
結構腕利きの医長を送り込んで
そこの病院に食い込もうとしたり
という時代であった。
(福岡は、九州大学、久留米大学
がある上に産業医大、福岡大学が
医学部を作った上に、
新設の佐賀医大、大分医大が
近県にできて、厳し状態であった。)

実は、私も医長をしているときに
九州大学が中心の大病院から
引き抜きの話があり、
医局に相談したことがある。

こういう風に病院には大学の縄張りがあり、
その病院に送り込む医師は、
医局が決定するのであるから
それは、それは医局の力が強いのは当たり前である。


(ここからは偏見?)
そのちからをそぎたい人達が
これを崩すために?

研修医制度というものができた。
一般に大学を卒業すれば医局にはいっていたのだが、
これをやめさせるために、
研修医制度というものをつくり、
大学を卒業すれば研修医教育を行う病院が
前期研修で2年間、後期研修で1年間
これを行う。

研修が終了すれば、大学の医局にもどらず、
一部は大きな病院に直接務めたり
中小の病院に就職したりして
大学に戻る人間は激減した。

その結果医局員は減り医局の力は
昔に比べて地に落ちた。。。。。。
(あくまでも偏見です。)