医師の労働時間14

総回診の話で分かるように
医局というものは教授が神様である。
今の時代は、医局自体が弱体化
していることもあり、
教授自体の力(美味しさ)は、
昔に比べてとてつもなく落ちている。

大体なんで医局の力が落ちているかというと
これは、お上の方針なのである。

(ここからは、かなり辛辣な話)
白い巨塔ではないが、
医学の世界は、大学が中心で行われている。
これが、厚生省(今は厚生労働省)が
とてつもなく嫌なことだったらしい。
なんせ大学の医学部は文部省の管轄
なのであるから。

医療行政を牛耳る厚生省としては
文部省管轄の大学が力をもつことが
非情にいやで、目の上のたんこぶであったらしい。

この力関係を打開すべく、裏でかなり
戦いがあったらしい。
(確たる証拠はないけれども)

元来、どの病院もだいたいそこで働く人間は
医局が送り込む。
だからOO中央病院の消化器内科はOO大学の
第1内科、呼吸器内科はOO大学の第2内科、
外科はOO大学の第1外科、、、、、、、
という様に、医局が人事としてそこに
医者を派遣する。

だから外からは分からないであろうが、
OO病院はOO大学系
OO病院はOO大学系と
だいたい管轄する大学(医局)がきまっており、
逆にいえば、医局が絶大なる力を
もっていたのである。
しいて言えば、教授が絶大なる力を持っていたのである。