ところがそれは終わりの始まりで、
一部の班ではまた、それから本当の回診が始まる。

班の説明―――
我々の医局では、食道班、胃班、大腸班、
肝胆膵班、胸部班、代謝班に分かれていた。それぞれ
ほとんど独立して活動しており、研究も
独立して行っていた。理解しにくいとは
思うが教授は一人なのだが、大体
助教授が当時2人いて、それに近い
上級の講師が数人いて、それぞれの班の
長をしており、医局の中にさらに医局が
あるような感じであった。
また、班ではないが、一外科の出身者が多い
小児外科や救命センターを
ふくめて、丁稚は、今の新人の医者の
研修の様に(今、前期2年、後期1年の
研修制度でいろいろな科を回って昔の
インターンの様に教育を受ける制度がある)
各班をローテーションして回り
子供から大人まで、首から足先まで
内科的ことから外科的なことまで、
さらに救急まで一応のことを習得する。
よって、われわれの当時は、
今の研修医制度がなくても、それに近い、
ある意味では
それ以上の教育をされていた。

外の大きな病院もふくめて
5~6年をかけて全てを回って
それから研究班として、どれかの
班に所属する様になる。

ちなみに私は、胃班