まじかよ  その1

私の世代で世界的な1番の出来事といえば
アポロ11号の月面着陸であることは誰もが
認めることである。

その出来事は、まだ、小学生だっだ私に多大
なる影響を与えた。
小学生どころか、その当時の人類全体にとって
大変な出来事であったのである。

また、うさぎの餅つき程度の認識の月に
人間が降り立ったというのは、とてつもない
出来事であったのである。

当時の驚きを
とても他の言葉で言い表せないが、

今、アメリカが目指している火星に人が降り立つ
のとはわけが違う。

当時、宇宙船に乗せていたコンピューターの性能は、
四則計算(加減乗除)しかできない計算機程度で、
宇宙船の中では最終的に六分儀(船の航海で、方向を
星で図る)をつかい、
ヒューストンの管制センターでは、軌道の計算を
計算尺(手動で、計算を目盛りを読んで行うもの)
で行っていた。
そんな時代に月までいったのである。

そのニュースを見る側においても
テレビの普及率は悪く、
カラーテレビに至っては普通の家庭にはほと
んどなかった時代である。

聖徳太子の時代にハワイを目指して船出して
無事に帰ってきたぐらいのこと、といってもおかしく
ないし、(月までの距離は38万キロ=旅客機で
18日かかる)当時そんなことがあったら国中が
熱狂したに違いない。

そのぐらい大変な出来事であった。

つづく