10年はひと昔

10年は早いといえば早いが、、、

最近、愛生苑で
診ている患者さんが亡くなった。

愛生苑では、
入所者とショートステイの
利用者がいるのだが、
(入所者は介護度が高く
ずっといる人で、ショートステイは
名目上は、家と泊まりを繰り返して
いる人なのだが、事実上は
介護度((介護2以下))がひくく入所の規定に
入らない人がおおいのだが、、、)
10年前から入所している
最後の一人だった。

10年前30人ほど入所者を
みていたのだが
この10年で一人また一人と
なくなって
ついにその一人が亡くなってしまった。

よく考えれば、10年前に
90歳の人は100歳になるのだから
入所者は
90歳を越した人が多いのだから
当たり前といえば当たり前なのだが、、、、、

この10年間で外来からショートへ
そして入所して亡くなった方も
いる。

10年前は、認知もなく、
自動車にのってきていて、
いまはショートに入っている
人もいる。


上里医院に来てから
それまで診てきていた人より
ざっと平均で20歳ほど
年齢があがっており
老化という
大病の前に
なすすべもない
自分の無力さに
まじめに
虚無感を感じるのである。

80歳を超えると
いろいろと急激に病気が増えてくる
またその中で
治療に対する
年齢という大きな壁が立ちはだかる。
そんな虚無感を
真面目に考えると
やっぱり鬱になる。。。。。

気を取り直して
老化に対する新しい論文を
読み漁ろうとして
英語という大きな壁にぶちあたり
1行よんだら睡魔が襲ってくる
むなしい毎日に耐える
上里医院10年目の
日々なのです。。。