ゴジラ

20世紀末には
21世紀の世界はグローバリゼーション
が広がり、世界秩序が保たれると
予測していた人が多かったが

ふたを開けてみれば
ナショナリズムが台頭してきて
さながら20世紀の初頭に戻った様だ。

20世紀初頭にイギリスが
自国の利益のために種をまいた
中東問題はさらに複雑化し
ロシア革命時代からくすぶりつづける
ウクライナ問題は戦争となり
プーチンや習近平はさながら
ヒトラーやムッソリーニの様

20世紀はそれらの問題を
アメリカという新興巨大勢力が
すべてを蹂躙し、あたかもすべてを
沈めた様だが、結局は
その問題をかきまぜただけで
21世紀はそのアメリカの没落により
波乱の様相を呈してきている。

宇宙人が見ればさぞ下等な生物が
温暖化なんかそっちのけで、
私利私欲のため滅亡へと加速している
ことを観察しているだろう。

。。。と近代史好きの所を少しだけ
まじめな話をしたりして。。。。。。


こうなればもうゴジラに登場いただかなければ
いけないのかもしれない。。。。

最初のゴジラ以降はただの
怪獣映画で、
シンゴジラは今の視点でみて
それなりに面白かったが
ハリウッド版は
ゴジラの趣旨が間違っているし

以前も書いたことがあるのだが
最初に登場したゴジラのすごいところは
そのメッセージ性のすごさだと思う

今回、新しく時代設定を戦後にしたゴジラの映画が
でるが、

あの時代、あのタイミングで
あの独創的な映画を
作り出したのが凄いと言わざるを得ない。

原水爆開発が盛んな時
終戦から10年足らずでやっと復興が
順調になり始めた時に
放射能が原因で出現した
得体のしれない怪物が
どんな兵器に対してももろともせず
東京を焼き尽くす。

その当時の日本人にとって
どれほどのインパクトがあっただろうか。

その反核、反戦へのメッセージは
タイミングもあいまって
すさまじい物があったに違いない。

後のゴジラやハリウッドのゴジラは
そのインパクトがないので
どうしても物足りない物にしか
なりえないのである。

この混沌とした時代には
再びゴジラに登場していただくしか
ない様な気がする。