講演会

私が所属していた医局も
教授が定年でかわったが、
母校の教授ももう年下ばかり

よくよく考えると私も63歳
教授の定年が65歳だから
教授が年下ばかりなのも当然と
いえば当然。

入局したてのころは、
教授どころか助教授、講師連中も
かなり年配に思えたのだが、気が付けば
もう年下ばかり、

たとえは極端であるのだが、
中学校に入学したとき
3年生がかなり大人に見えたのが、
今みれば、かわいい子供ばかり
と同じ気分だ。

よく、講演会で、薬やさんが
○○先生の講演があるので
ぜひお聞きくださいと
いわれるのだが、
薬やさんは、○○先生のことを
偉い先生と思っているのかもしれないが、
私の年代になると
なにも響かない

薬やさんの講演会というのは、
薬に関連した講演会で、
たとえば、糖尿の薬をだしている
薬やさんだとすると
糖尿病に対する最近の見地と
の講演なのであるが、
最終的にはその薬の宣伝という事になる。

そんな講演が、香川県だけでも
1日1件ほど
全国でウェブ放送している講演会は
一日2~3個ある。

大体、1日仕事につかれて
やっとおわって薬の宣伝を見に行く?
最近は、昼休みの時間をねらって
あるウエブの講演会もある
そんな束の間の休みに
薬の宣伝を見に行く?

薬やさんによく言うのだが、
新車の宣伝ならまだしも
中古車の宣伝を
自分から身に行く??

自分としてはやはり
最新の情報を仕入れたいので
できるだけ宣伝の色がないものを
時々見るのだが、
なんで講演会がそんなにあるか、、、、


それにはからくりがある。
実際に会場で開催される講演会には
点数というものがあって、
ある程度、講演会に出ないと
点数がもらえなく、
それが診療の点数(収益)にかかわってくるのだ。

また、その他多数の講演会、
ウエブ講演会は、
それを見ると病院に来ている
MR(いろいろ病院と薬やさんとを
つないでいる人たち)さんの
営業成績になるのだ。

だから、よく顔をだすMRさんの
講演にはどうしても顔を
だすというパターンがあるのである。

この他にも
公の研修会というのが多数あり
その研修会にいろいろでていないと
さっきいった
診療の点数にかかわってくるのである。
研修会にいたっては、
日曜日一日かかるものも多数ある。

これだけ働き方改革という時代に
時間外にやらなければいけないものが
どんどん増えてきているのが現状で、

いろんな役所の部署がそれぞれ
一生懸命やっているのかどうかは
わからないが、
全体の整合性は全然取れていない!!

これを統括して
コントロールできる
役所もなければ、医師会の力もない。

まだ、医者には他にやることがあって
学会という厄介な組織がある。

これはこれでまた
今度、お話し
いや、
ぼやくことにします。