大谷は、すごすぎる

エンゼルスの大谷選手が
今週、先発で7回途中まで
(爪が割れて降板)投げて
好投し、打者では2本のホームランを
打っている。

あの大リーグのごつい外国人のなかで
ひときわ抜きんでた存在である。
あの、恵まれすぎたフィジカルに
ストイックなまでの生活が
今の成績を作り上げている様だ。

徹底した栄養管理、アルコールからお菓子まで
管理している様だ。
恐ろしい位の筋トレ。
睡眠時間も長く、外食もままならない状態だそうだ。
24時間全てを野球に投入しているのだ。

落合(三冠王)と中畑(元巨人の4番)との掛け合いで、
“大谷の何がすごいか”ときかれて落合は
“すべて野球にかけているところが凄い”といい
中畑が“俺も野球にかけてたんだけどな~”
というと
”かけ方が違う“と落合に言い放たれていた。
あの落合にそれだけのことを言わせるほど凄いのだろう。


話は変わるが、
私が昔あこがれていたアインシュタインをはじめ
天才的な物理学者たち、そして現代でも
いろんな新説や素晴らしい理論を打ち出している
物理学者や天文学者たちは、
一日中、頭に数式が飛び交っている。
いいかえれば
“すべてを物理にかけている”

それらに並んでいうのはおこがましいが
私も九州で医長をしていたころは
365日24時間、医療に
打ち込んでいた。
そうやって自分の患者だけでなく
時分の科の全部の患者さんをなんとか維持していた。


いま、働き方改革で、
MRさん(薬やさん)なんかに聞くと、
休日中にパソコンを開いてもチェックが入り
禁止されているそうだ。
医者もだんだん時間外勤務の時間がかぎられてきて
市立病院なんか6時をすぎて病棟に行くと
がらんとしている(どうせその間アルバイトにいっているのに!!)

働き方改革がすすめば
大谷選手は、時間外の筋トレは禁止。
物理学者は、研究所からでたら、物を考えるのを禁止
医者は時間外勤務制限
(昔、時間外勤務の手当が一定だったため
事務に理由を聞いたら、私の時間外勤務は、
ナースがついでにだしてくれていて、
“先生は、毎月3日で時間外勤務の上限をこえますから
っていわれたことがある)
になるのだろうか。

極端な話をするようだが
働き方改革を厳守すると
大谷選手や天才科学者はでないのだ。

日本人は、元来、規則を馬鹿丁寧に
守る人種。

話をおとして
一般的な話をすると
このままでいけば
特別優秀な社員や技術者。
病棟をひたすら守る医者
伝説の巧は日本から消えてしまうのではないか。
なんて極端に
考えてしまう。。。。

(裏話をするが、このコロナ禍で
いろんな薬がふそくした。
いろいろな要因があるのだが、
その一因に、あまりもうからない薬を
世間のために、24時間工場を動かして作ろうという
企業がなくなってしまったのもあるということを聞く)

ああ悲しや日本人。
どうしてこんなになったんだろうね。