私、あまり音楽に対して思い入れはないが
この季節になると
聞きたくなる曲がある。

荒井由実の“晩夏”
荒井由実の曲の中では決して
メジャーな曲ではないが、
なんとも今の季節をしみじみと
思わせる曲なのである。


ゆく夏に名残る暑さは
夕焼けを吸って燃え立つ葉鶏頭(はげいとう)
秋風の心細さはコスモス

何もかも捨てたい恋があったのに
不安な夢があったのに
いつかしら時のどこかへ置き去り

空色は水色に
茜は紅に
やがて来る淋しい季節が恋人なの

丘の上 銀河の降りるグラウンドに
子供の声は犬の名をくりかえし
ふもとの町へ帰る。

藍色は郡青(ぐんじょう)に
薄暮は紫に
ふるさとは深いしじまに輝きだす。。


あまり音楽や、文学に造詣がない
私ではあるが、聞いただけで
情景が浮かびその季節のうつろいと
心の寂しさを色で表現するという所が
素晴らしと感じるのである。

そういえば
海を見ていた午後という曲でも
“ソーダ水の中に貨物船が通る”
というくだりも情景が素晴らしく目に浮かぶ
詩の内容で歌を聞かせるのはすごいと
思うのです。。。
ユーチューブでこの
“晩夏”“
“海を見ていた午後”
を聞いてみて下さい。
悲しいかな、歌唱力は、やや落ちるので
山本潤子の方が聞きやすい。。。。のが。。。

それにしても
30年~40年も
第一線の曲を作り続けられたのは
荒井由実と井上陽水ぐらいだから
とてつもない才能だろう。

小田和正や桑田佳祐でさえ
第一線のヒットを作れたのは
10年~20年なのだから
。。。。。。。。。

それにしても、おじさんは、
昔の曲がいいと思うのだが、
曲といい、詩といい、
どうも今の曲は。。。。。。。。

今の曲はどれも同じに聞こえ、
耳に残らない。詩にいたっては、
なんと歌っているか聞き取れない。
あ。。。。じじい。。。。。。

若い子にとっては、
昔、親が“思い出のメロディー”を
聞いていたのと同じなのだろうか。。。。
ああ、悲しや。。。。。。。。