今年もやっとインフエンザが下火に
なってきた。

病院としては、正直な話、
流行っても困るが、流行らなくても困る。
(本音!!!)

今年も、インフルエンザに罹った患者さんが、
“予防接種を受けていたのに。。。。”
という場面によく出くわした。

実際、今年の予防接種は、今一つ聞いていなかった
気がするが、、、、、
そもそも予防接種というのは、
一般の人は、驚愕するかもしれないが、
30%ほど効いていたらOKなのである。

それというのも、全国的に考えると
予防接種を受けた人の30%がインフルエンザに
かからないことで、格段に罹患する人の
人数が、減るのである。

ちなみに細かい数字は覚えていないが、
昨年は、40~50%ほど効いており、
かなりの成功率であったと厚生省は言っていた。
だだ、その前の年は、30%ほどであった
様な記憶がある。

予防接種は、大体夏前にその次のシーズンに
なにが流行るか予想して、型を決める。
だから予想が外れることが多々ある。
一昨年、A型を2種類、B型を1種類のものをつくったが、
B型がはやったことで
昨年は、A型を2種類、B型を2種類まぜてあった。

今年は、A型の新型と香港型の2種類と、
B型の2種類をまぜてあるので、
型的には、あっている。
但し、ワクチンを作る過程で、
抗原性というものが変化して、
作用が、弱まることがあり、型があっていても
決して効くというものではない。

最近は、会社が、費用対効果を考えて
(インフルエンザにかかられて
会社で流行って、会社がまわらなくなる
損害よりインフルエンザの予防接種に金を
払った方が、会社全体には特だという
考えか方)
予防接種に補助をして奨励する会社が
増えてきたが、はたしてどれほどの
費用対効果があるのかはわからない。

また、予防投与というものがあるが、
老人施設があるので、いろいろやってはいるものの
実際の効き目は未知数であると
考えている。
(大体、インフルエンザの薬が、ウイルスに
かかってからそのウイルスが増殖するのを
抑える原理であるから本当に
未知数である。。。。)