特に最近はやっているのが、
咳が残る風邪である。

咳は、痰を排泄する行為で、
病原菌が上気道(喉や気管支)
に感染すると痰が増えるので、
出るのであるが、
病原菌自体は、数日で消失するといわれている

その後は、気道の過敏状態が
痰を増やし
(例えば、冷たい風邪や乾燥など)
咳がつづくといわれている。

こうなると治療は変わってきて
咳が2週間以上つづくと
咳喘息といって、
1っか月以上つづくこともよくある。

この治療には段階的な治療法が
必要なのだが、
最近、このことで痛い目にあったことがある。

ある患者さんが、
最初に診察したときに
これは咳が残りやすい風邪だとわかったのだが、
大体治療には3段階ぐらいの治療があり
順番にやってゆくのが一般的なのだが
(最初から3段階目の治療をしても
時期と病態というのがあって治らない)

1段階目から巡に治療していたのだが、
案の定なおりが悪かったので
第2段階の治療を行っていた。
8割ぐらいの人はここで治るのだが
2割ぐらいは治らない。
第3段階になると
喘息と同じ様な治療になるのだが
ややお薬が高いのもあって
慎重になる。

この患者さんには第2段階の治療を
していたのだが、
よく説明していたつもりなのだが、
後日、
本人から、第2段階の治療では
なおらなかったので
大きな病院の呼吸器科にいって
治りましたといわれてしまった。
あとで薬を見せてもらったら
しっかり第3段階の治療を
されていた。
自分もそうだったが、
総合病院で診察しているときは
薬価なんかあまり考えないで
薬を出す。

そこまで考えて治療していたのが
完全に裏目に出てしまった。
。。。。。。。。。。。ちょっと悔しい。