だいたい班別での回診は、毎日あるのだが、
総回診の時はできないので、
いくつかの班では総回診が終了してから
また、班の回診がはじまる。

外科というのは、傷を毎日みなければいけないので
必ず、少なくとも一日一回は回診が必要で、
班別の回診で、傷をみながら
皆で患者さんの検討をする。

よって、全てが終了するのは13時頃になり
終了時には、虚脱状態となる。

班の回診といえば、
当時、大腸班のトップの先生が
大変、怖い先生で、
本来なら、大腸班の回診は、
丁稚3~4人と
大腸班の先生5~6人と
その怖い先生でするところなのだが、
大腸班の先生は、どういうわけか
(その怖い先生の相手をするのが
面倒なので。。。。。)
あまり来ない。

来ても回診中に
1人2人と
どこかに消えてゆき、
最終的には、丁稚と怖い先生との
回診になってしまう。

一般に、怖い先生、あるいは
きつい指導をする先生は、
結構、きまった人間に対して、
集中的に怒ることが、多く、
(私は、どういうわけか、攻撃されない
丁稚だった。)

特に、その大腸班の怖い先生は、
引く人間に対して
(指導をすると緊張したり、
黙り込む人間)に対して非常に集中的に
攻撃をする先生で、
結構、上のDrも集中攻撃される。

そういうこともあって回診は、最終的に
丁稚しかいなくなり、惨状がくりかえされる
ことがしばしばあった。

私は、大腸班には2年目で回ったのだが、
要領がよかったのか、ふてぶてしい
のがよかったのか、その先生には
怒られることがほとんどなく、

その先生と丁稚だけの回診だけでも
結構スムーズに回診が進むことが多く

用事で回診に付けない時でも
回診が停滞すると、看護婦さんに
探されて、回診に来るように頼まれたりも
していた。