だいぶあいたけれどまた、もとの話にもどって、

私のいた医局は以前書いた様に
当時でもやや古風な医局であったため
一日の終わりがない。
手術の患者さんを見終わってひと段落するのが
21時ごろ。
その時間帯になると指導のドクターが
丁稚の一日の仕事を見回りにくる。

また、どういうわけか、研究室のドクターが
帰る前に病棟にぞろぞろ上がってくる
(古い大学で、建物が新旧、大小
入り乱れていたので、研究室は
あちらこちらに7、8室あった。)

大學内にいる医局員だけで7~80人
いたので21時~22時頃は
病棟は変なにぎわいをみせる。

それからもいろいろ雑用が
あって、結局仕事が終了するのが1時ごろ
(当時、FMでジェットストリームという
番組が0時からあって、ミスターロンリー
の曲と城達也の声を毎日病棟で聞いていた)
というより、次の日のことがあるので
それぐらいでもう切り上げていた
という方がいいかもしれない。

丁稚というのはいろいろ雑用があるもので
月曜~土曜の昼過ぎまで、きっちり仕事があって、
外科は、日曜日も午前中は、総回診があるので
残った仕事をこなすのに土日を使っていた。
だいたい一人で20人~30人の患者さんを
受け持っていたので、
術後の患者さんを診るということは、
常に5~10人位は目が離せない重症患者さんが
いるということで、
なかなか病院を離れることはない。