余談の前おきはここまでとして、

前にもいったが、ニューシネマパラダイスという
映画が好きなのだが、それを初めて見たのが
30代半ばで非常に感動した。

しかしこの映画は、私の周囲では、
20代の人間は、あまり感動せず、
30代以上の人間は結構感動していた。
この差は、この映画の内容に
ある様な気がするのだ。

この映画は初老の映画監督が
帰らぬ昔を回顧する内容なのだが、

20代ではまだ、帰らぬ昔を回顧する
というようり、今のいい時を
謳歌することが主な世代で、
この映画の主人公の心にはなかなか
入り込めなかったに違いない。
と、思うのである。

最近、この映画好きの私が
映画を見る気力がやや衰えてきている。
その理由は、ストーリー性のない
いわば、アクション性の強い映画がふえて
きたせいだと思っていた。

しかし、よく考えると、
映画を見ても、主人公に近づけない
年齢になってきたためだということに
うすうす気が付いてきた。

よく考えると、主人公が自分の年齢より
若くなってくると、その場面設定に
入り込めないのか、だんだん見なくなって
来たようなきがする。

(たとえSF映画でも主人公や
主な脇役が自分の年齢に近かったら
その役に溶け込んでいた様な
気がするのだ。)

たとえば、これを読んているあなたも
主人公が高校生の映画は
とても見る気がしないとおもう。

もうすでに主人公が40歳代の映画でも
仮想現実で、主人公になり切れなくなってきているので
見る映画の幅が、本当に少なくなってきて
映画に対する情熱が減ってきた様なきがするのである。
悲しいかな、それが今の自分の年の
現実なのだと思う。
(新春早々くらい内容ですみません。)
(死ぬまで映画を愛していた
淀川長治さんはすごい!!)