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March 2012 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: kogame
最近食べたラーメンをちょっと紹介します。

さっぱり系からこってり系まで

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おなか空いてきましたか?
カテゴリー: 総合
投稿者: kogame
先週の日曜日に東京でファイザー株式会社主催の

「第5回 Pain Forum」

に参加してきました。

整形外科では今話題の薬剤を多く発売しているためこのような会ができるのでしょう。

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「痛み」がなくなればどんなに楽な事かとつい考えてしまいますね。
そうなるとうつ状態となってしまう。
変形性膝関節症で人工膝関節置換術を待機している患者様の40%はうつ状態になっている。
はやくなんとか「痛み」をとってあげないといけないと我々整形外科医は考えますが、フロアーからの意見(内科医)でおもしろい意見がありました。

「消炎鎮痛薬を飲んでいると、腎機能が悪くなり将来は必ず透析になる、また大きな胃潰瘍となるため「痛み」があれば我慢することです。整形外科医の先生方は薬を使用しっぱなしで検査もろくにしない。整形外科医の先生から胃カメラの依頼なんかうけたことありません。」

んーたしかに合併症をつくる事もただあり、この意見には耳が痛い。
この先生(教授ですが)と熱い討論となりました。

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それをまたこの偉い座長先生がうまく盛り上げるといった感じで有意義な会でした。

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自分の見解としては、合併症のリスクは多少あるが早くいろいろな手段を使って患者様の「痛み」をとる事が重要かなと考えます。
カテゴリー: 総合
投稿者: kogame

『どこまで可能?漢方ダイエット』

近年、OTC薬で減量をうたうものが増えています。「飲むだけでやせる漢方薬がほしい」と外来を訪れる患者さんも少なくありません。そんな患者さんに対して私が返すのは、「そんな都合の良い漢方薬はないよ」という言葉。「何でも食べたい、飲みたい、食事制限はしたくない、運動もしたくない。でもやせたい」などということはしょせん無理なのです。

 ただ、漢方薬がダイエットに効果がないというわけではありません。食生活を制限し、適度の運動を行った上でのことですが、適切な漢方薬を加えることで、せきを切ったようにやせることがあります。

 このような例がありました。体重105kgの56歳女性です。内科に通院しており、主治医から再三減量を指示されていたものの、まったく効果がなかったようです。そこで僕はまず、「このままだと死にますよ」と真剣に叱りました。それまでも閉塞性動脈硬化症で僕の外来に通院しており、比較的良好な医師患者関係が成立していた相手だったため強く言えたのですが、その時以来、彼女は僕の言葉に耳を傾けるようになりました。

 話は横道にそれますが、後に彼女から「内科の先生からはやせろと言われていたもの、先生のように真剣に叱ってもらったことはなかった。そのため、決心がつかなかった」と言われました。医療者として、彼女のこの言葉は真摯に受け止めなければいけないのではないでしょうか。

 本題に戻ります。彼女の「まず、何をすればいいのですか」という問いに対し、僕はまず、○○カ月ダイエットといったものは全くダメなこと。やせる努力は一生続ける必要があり、期限を区切ったダイエットはその後必ずリバウンドすることを説明しました。

 また、運動だけではやせないことも伝えました。通常は、早足の散歩を1時間行ってやっと150~200Kcalの消費です。一方、食事であれば150Kcalはおにぎり1個、食パン1枚ですから、明らかなことでしょう。そして、(1)食事の量を1/3減らす、(2)間食は止める、(3)清涼飲料水はお茶かお水にする-の3点を実行してもらいました。その上で大柴胡湯と桂枝茯苓丸を処方したのです。

 食事量を実際に1/3減らせれば1日あたり約600Kcalのマイナスになります。それに相当する運動は、早足の散歩で3時間、時速9kmのランニングで1時間です。食事制限の方が簡単ですね。

 結果、この患者さんは2年間で、105kgから68kgまでの減量に成功しました。減量だけでなく、脂質代謝異常や高血圧も改善しています。今では、僕が「一生続けるのだから、あんまりストイックになるのは楽しくないですよ」と諭しているほどです。

 大柴胡湯(だいさいことう)桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の組み合わせは、比較的がっちりした、実証タイプの人により効果があります。大柴胡湯は柴胡(さいこ)、半夏(はんげ)、生姜(しょうきょう)、黄ごん、芍薬(しゃくやく)、大棗(たいそう)、枳実(きじつ)、大黄(だいおう)を組み合わせた処方で、消化器の症状や高血圧に伴うさまざまな症状などに適応があります。また桂枝茯苓丸は、桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、茯苓(ぶくりょう)、桃仁(おうじん)、牡丹皮(ぼたんぴ)を組み合わせた、前回解説した「お血」を改善する薬です。特にホルモンバランスを整えて血液の循環を良くする効果があり、女性の生理不順などに効果があります。

大柴胡湯でやせるメカニズムは不明 
大柴胡湯になぜ減量の効果があるかは不明です。漢方の経験知なのですね。同じく、減量薬としてむしろ有名で、多く売られている防風通聖散も減量メカニズムは不明です。過去の経験の英知ということで腑に落としてください。それが漢方ですから。

 大柴胡湯と桂枝茯苓丸の組み合わせは、別に女性にのみ効果があるわけではありません。実は僕自身がこれらを飲み続けることで、5年間で90kgから72kgまで減量しましたし、私が相談を受けた、あるお笑いの男性の方もこの処方でやせています。そのほかにも多くの患者さんがやせられました。

 ダイエットに有効な漢方薬として、ほかには防風通聖散などが知られています。また、虚証の人は、間食を止めるだけでも体がだるくなる場合があります。その際は、補中益気湯を追加で処方して、やせるための気力を補います。

 こう紹介すると、大柴胡湯桂枝茯苓丸の組み合わせが、あたかも夢の処方のように思われるかもしれませんが、あくまでこの処方の効果は「食事制限を頑張れるかどうか」にあります。「必要な量以上を食事や飲み物で摂取しないで、漢方を飲むとやせる」だけなのです。そしてその努力は、どれだけ医師が正面から患者さんに向き合えているか、ということにもよるのではないでしょうか。

薬だけでは痩せません。

食事療法と運動療法の併用で効果があります。

あたたくなってきたため、1日数十分のwalkingをお勧めします。
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投稿者: kogame
尾道では2大有名店のひとつであるが、30数年前のトラウマあり久しく食べてはなかった。
今日はきまぐれ?か、開店11時~のため11時前に到着したがすでに店はオープン。
店内の時計は11時10分!(笑)

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中華そば大を注文、スープが並々のためおやじさんの指がスープに入りそうではないか...ぎりぎりセーフでした。
お味のほうは、スープは濃くもなくちょうどいい、麺は中細いストレート。仕上げの怪しい白い粉が効いているのかわからないが美味いラーメン(中華そば)でした。

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昔の記憶では店に猫が駐在、その匂い?に抵抗あったが最近はいないのかな。
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投稿者: kogame
先日行われた整形外科同期会(H9会と呼ばれている)で最後に話題となった

「K点知ってる?」

こんな感じでした

首いた・肩こり・腰痛の新しい治療

国民10人に1人以上が首いた、肩こり、腰痛に悩まされている。その原因は脊柱にあるとの見解を唱える学者もいるが、公式には原因・機序は不明とされている。これらの症状は自然に生じることが多い。むちうち損傷でも生じ、外傷性頸部症候群と呼ばれ、慢性化すると難治である。筋筋膜痛や線維筋痛症、低脊髄圧症候群などとも診断されてきた。なぜに核心を突く研究がこれまで登場しなかったか。

私は東北大学を定年退職後、約4年半、この問題の謎解きに専念し、解剖を行うとともに外来で臨床データの集積に努めてきた。その結果、神経学的異常のない首いた、肩こり、腰痛、加えてバレー症候群(頭痛・眼精疲労・めまい・耳鳴り)、上肢・下肢の痛み、手足のしびれに特異的な他覚所見があることを突き止めた:①後頭下のK点(胸鎖乳突筋の鎖骨後頭骨(CO)頭の頭側筋腱移行部に相当すると考えられる)に圧痛がある(図1) ②体幹・四肢に広く圧痛が陽性である(図2)③CO頭および体幹・四肢に広く筋腹の圧搾痛が陽性で、筋腹内に筋線維が芯のように硬く触知できる(筋硬症myogelosis)(図3)④筋線維を自動的あるいは他動的に引き伸ばすと激痛が生じる(伸長痛)。片側性あるいは両側性に陽性で、症状側で優位である。

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図1.後方から見たK点とその圧迫
  頭半棘筋の柱状の高まりを外側にたどると陥凹(風池:黒○)があり、その陥凹の約1cm頭側にK点(白○)が位置する。圧痛陽性例は激痛を訴え、あるいは頭を前上方に動かし回避動作をとる


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図2.K点および関連の圧痛点


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図3.K点に関する圧搾痛の好発筋

教科書がこうした診察法を説いていないために、私自身、以前は多彩な症状を訴えれば不定愁訴として扱い、あるいはエックス線像やMR像に写る脊椎変性や脊髄・馬尾・神経根の圧迫所見を短絡的にその原因と診断するきらいがあった。

忙しい外来であっても、次の手順で診察を進めるとよい。首いた、肩こり、腕の痛み、頭痛など上半身の症状では、①第2中手骨骨幹の背側を圧した後に(無痛)、同骨幹橈側(第1背側骨間筋起始)を圧する(図4)②烏口突起を内下方から圧する ③胸鎖乳突筋(特に後半分のCO頭)を摘み、圧搾する ④K点を圧する(図1)。腰痛など下半身の症状では、さらに⑤脇腹(外腹斜筋)を圧搾し ⑥痛みと反対の方向に腰椎を側屈させて痛み・張りが生じるかをみて ⑦第2中足骨骨幹の背側を圧した後に(無痛)、同骨幹内側(第1背側骨間筋)を圧する。

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図4.第1背側骨間筋起始の圧痛
筋を掌側に押しやりながら、第2中手骨骨幹中央の橈側面を直角に圧する。

中高年者では、肩〜上腕の痛みのために、上肢の挙上困難あるいは背中に手が回らないといった訴えが多い。いわゆる五十肩である。その場合には上記診察手順の①〜④に加えて、⑧広背筋を圧搾する ⑨肩関節の前方挙上の限度から少し下げた位置で、外旋して痛みを誘発する⑩肩関節の90度前方挙上の位置から内転し、内旋を加えて痛みを誘発する。

診断を兼ねた治療法として、K点に1%リドカインを2ml注射すると(K点ブロック)、30分後にほとんどの例で劇的な症状の消失ないし軽快が得られ、同時に上記他覚所見が陰性化する(図5)。その後、1〜2週おきにブロックを行う。若年者、上半身のみの症状、症状の期間の短い例で必要なブロックの回数は少なく、特に十代では1〜2回で緩解が得られる。

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図5.K点ブロックの手技
前額・矢状面・横断面の各面に約45度の角度で刺入する。針先に項筋膜の抵抗を感じた後に針を2〜3mm進め、局麻剤を通常2ml注入する。

これまでに原因不明とされていた幾つもの症状が、上記他覚所見とK点ブロックの効果の視点から考察すると、①筋の機械的刺激に対する閾しきい値低下②トーヌス亢進③伸長性低下の表現であると説明できる。そこで、発症機序が真に解
明されるまで、そうした症状を一括してK点症候群と呼ぶことを提唱している。

K点の「K」って東北大学名誉教授 国分正一先生のKでした。
経穴(つぼ)でゆうところの「風池」ではないらしい。

同期の2人の脊椎脊髄病専門医が効果ありと太鼓判をおすため、臨床で取り入れてみよう。