残暑御見舞申し上げます~今月のレコジャケ:Beach Boys (2011/08/16)
投稿者: kiribuchi
残暑お見舞い申し上げます。
皆様、毎日暑いですね。
心配されていた電力供給停止ですが、今のところ、何とかなっていますね。
皆様の節電効果の賜物だと思います。中部電力さんにも感謝感謝。
さて、今月のレコードジャケットは夏らしく、Beach Boysでいってみました。
オリジナルメンバーはマイクラブだけになってしまったようですが、未だに現役で活動しているのは、シカゴと並んでアメリカの誇りでしょうね。
一般的には「ビーチボーイズ=夏、サーフィン」といったイメージなんでしょうね。
確かに沢山出されている編集物のジャケットは大抵「サーフィン、海、女の娘」といったイメージですよね。
低迷していた70年代前半リプリーズ時代も、オリジナルアルバムは売れなかったようですが、キャピトルがやっつけ仕事?で適当なジャケットで出したヒット曲集「Endless Summer」は確か全米№1になりましたものね。 大衆が求めているものは過去のヒット曲なんですね。
その事に気付いた?彼等はライブ活動に精を出すことになります。
73年の「In Concert」はブライアンは不在ですが、サポートメンバーを加えてなかなかの好演を繰り広げており、見開きジャケットの内側の魅力的な写真と相まってとっても楽しめます。
その後、ブライアンが奇跡的に?復活したり、グループ唯一のサーファー、デニスが他界したりと紆余曲折ありましたが、80年代後半には映画「カクテル」の挿入歌「ココモ」で久々の全米№1ヒットを放ち、まさかのブライアンのソロアルバムも出て、日本音楽業界の折からの「ペットサウンズ」「スマイル」再評価の波もあり、かなり盛り上がってたのを覚えてます。
先ずは玄関先です。
1963年のセカンド「Surfin' USA」です。
如何にも60年代的な感じですね。曲もサーフィン関係が多いですかね。
昔、サビの部分を「いっさい、がっさい、USA」と遊びで唄っていたのが懐かしい。
壁の2枚です。
これも1963年のサードアルバム「Surfer Girl」です。
永遠の名曲「Surfer Girl」だけでなく、後のペットサウンズに繋がる世界観が歌われる「In my room」も入っており、美しいアルバムです。
この後は全盛期に突入し、「I get around」、「All Summer long」、「Girl on the beach」、「Fun,fun,fun」、「Wendy」、「Don't worry baby」、「Please let me wonder」、「California girls」、「Let him run wild」、「Barbara Ann~これのThe Whoバージョンは最高です」などなど、名曲揃いに頭がくらくらしてきます。
当時ビートルズに対抗できる唯一のアメリカンバンドと称されたのも当然ですね。
唯、当時の彼等はLPとしてはシングルの寄せ集め的な所があり、完成度は低かったように思います。
ブライアンがビートルズの「Rubber Soul」を聴き、ショックを受けて「作品」として統一感を出そうとして独り努力して創り上げた傑作が「Pet Sounds」です。
1966年に発表されたこの作品はほぼブライアンのソロアルバムといってもよいでしょう。勿論メンバーもコーラスで参加していますが。
A面頭の「素敵じゃないか」から「少しの間」まで、最高の流れです。
最後の「スループジョンB」は録音も前年のものだし、楽天的な曲調も相まって、あまりこのアルバムに調和してないですよね。いつも飛ばして聴いてしまいます。(すみません!)
B面もPaul McCartney絶賛の「神のみぞ知る」、ブライアンのいじけぶりが愛おしい「駄目な僕」、美しすぎて涙ちょちょ切れる「キャロラインノー」と、素晴らしい作品が続きます。
こんなに素晴らしく、現在では「最高傑作」と絶賛されている「Pet Sounds」ですが、リリース当初は売れず、メンバーやマスコミにも酷評されたそうです。マイクラブなど、「こんなもの誰が聴くんだ?犬か??」という様な酷い事を言ったそうですね。
わからないものですね。
おかげでブライアンのプライドはずたずたに引き裂かれ、後の狂気に繋がっていくのです。
しかし、「駄目な僕」で露呈したように、このアルバムが「今の時代とずれて産まれた」事にブライアン自身も気付いていたふしがあります。よく言われてますが、このアルバムは時代を超越しているんですね。
大抵のアルバムは時代とリンクしており、聴いた時に、(後追いでも)その時代背景が感じられてくるものなんですが、ペットサウンズは何かそういうのが無いんですよね。
今の色々な音楽が氾濫した(出尽くしてしまった??)時代の耳で聞いてもそう感じるのだから、60年代のアメリカでは皆が??となってしまったのも無理がありません。
でも、再評価されて本当に良かった、というか、良い仕事は報われるんですね!
私ももっともっと頑張ります!!
P.S. 年内にあの「スマイル」のブライアン制作のもとでの正式リリースが実現しそう、というニュースを聞きました。
本当なら「素敵じゃないか」。
本編では触れませんでしたが、個人的には「All Summer long」と「Today」がLPとしては好きですね。
曲としては「Good Vibration」、「Darlin'」、「Sail on Sailor」や渋い所で「Let's put our heart's together」が後期では好きですねえ。
皆様、毎日暑いですね。
心配されていた電力供給停止ですが、今のところ、何とかなっていますね。
皆様の節電効果の賜物だと思います。中部電力さんにも感謝感謝。
さて、今月のレコードジャケットは夏らしく、Beach Boysでいってみました。
オリジナルメンバーはマイクラブだけになってしまったようですが、未だに現役で活動しているのは、シカゴと並んでアメリカの誇りでしょうね。
一般的には「ビーチボーイズ=夏、サーフィン」といったイメージなんでしょうね。
確かに沢山出されている編集物のジャケットは大抵「サーフィン、海、女の娘」といったイメージですよね。
低迷していた70年代前半リプリーズ時代も、オリジナルアルバムは売れなかったようですが、キャピトルがやっつけ仕事?で適当なジャケットで出したヒット曲集「Endless Summer」は確か全米№1になりましたものね。 大衆が求めているものは過去のヒット曲なんですね。
その事に気付いた?彼等はライブ活動に精を出すことになります。
73年の「In Concert」はブライアンは不在ですが、サポートメンバーを加えてなかなかの好演を繰り広げており、見開きジャケットの内側の魅力的な写真と相まってとっても楽しめます。
その後、ブライアンが奇跡的に?復活したり、グループ唯一のサーファー、デニスが他界したりと紆余曲折ありましたが、80年代後半には映画「カクテル」の挿入歌「ココモ」で久々の全米№1ヒットを放ち、まさかのブライアンのソロアルバムも出て、日本音楽業界の折からの「ペットサウンズ」「スマイル」再評価の波もあり、かなり盛り上がってたのを覚えてます。
先ずは玄関先です。
1963年のセカンド「Surfin' USA」です。
如何にも60年代的な感じですね。曲もサーフィン関係が多いですかね。
昔、サビの部分を「いっさい、がっさい、USA」と遊びで唄っていたのが懐かしい。
壁の2枚です。
これも1963年のサードアルバム「Surfer Girl」です。
永遠の名曲「Surfer Girl」だけでなく、後のペットサウンズに繋がる世界観が歌われる「In my room」も入っており、美しいアルバムです。
この後は全盛期に突入し、「I get around」、「All Summer long」、「Girl on the beach」、「Fun,fun,fun」、「Wendy」、「Don't worry baby」、「Please let me wonder」、「California girls」、「Let him run wild」、「Barbara Ann~これのThe Whoバージョンは最高です」などなど、名曲揃いに頭がくらくらしてきます。
当時ビートルズに対抗できる唯一のアメリカンバンドと称されたのも当然ですね。
唯、当時の彼等はLPとしてはシングルの寄せ集め的な所があり、完成度は低かったように思います。
ブライアンがビートルズの「Rubber Soul」を聴き、ショックを受けて「作品」として統一感を出そうとして独り努力して創り上げた傑作が「Pet Sounds」です。
1966年に発表されたこの作品はほぼブライアンのソロアルバムといってもよいでしょう。勿論メンバーもコーラスで参加していますが。
A面頭の「素敵じゃないか」から「少しの間」まで、最高の流れです。
最後の「スループジョンB」は録音も前年のものだし、楽天的な曲調も相まって、あまりこのアルバムに調和してないですよね。いつも飛ばして聴いてしまいます。(すみません!)
B面もPaul McCartney絶賛の「神のみぞ知る」、ブライアンのいじけぶりが愛おしい「駄目な僕」、美しすぎて涙ちょちょ切れる「キャロラインノー」と、素晴らしい作品が続きます。
こんなに素晴らしく、現在では「最高傑作」と絶賛されている「Pet Sounds」ですが、リリース当初は売れず、メンバーやマスコミにも酷評されたそうです。マイクラブなど、「こんなもの誰が聴くんだ?犬か??」という様な酷い事を言ったそうですね。
わからないものですね。
おかげでブライアンのプライドはずたずたに引き裂かれ、後の狂気に繋がっていくのです。
しかし、「駄目な僕」で露呈したように、このアルバムが「今の時代とずれて産まれた」事にブライアン自身も気付いていたふしがあります。よく言われてますが、このアルバムは時代を超越しているんですね。
大抵のアルバムは時代とリンクしており、聴いた時に、(後追いでも)その時代背景が感じられてくるものなんですが、ペットサウンズは何かそういうのが無いんですよね。
今の色々な音楽が氾濫した(出尽くしてしまった??)時代の耳で聞いてもそう感じるのだから、60年代のアメリカでは皆が??となってしまったのも無理がありません。
でも、再評価されて本当に良かった、というか、良い仕事は報われるんですね!
私ももっともっと頑張ります!!
P.S. 年内にあの「スマイル」のブライアン制作のもとでの正式リリースが実現しそう、というニュースを聞きました。
本当なら「素敵じゃないか」。
本編では触れませんでしたが、個人的には「All Summer long」と「Today」がLPとしては好きですね。
曲としては「Good Vibration」、「Darlin'」、「Sail on Sailor」や渋い所で「Let's put our heart's together」が後期では好きですねえ。