今月の壁レコード~ボサノヴァ特集 (2013/08/26)
投稿者: kiribuchi
酷暑の中、如何お過ごしでしょうか?
こうも暑いと、海にでも出かけたくなりますが、芋洗い状態のビーチ、大渋滞の道中、大混雑の食糧調達・・・を想像すると途端に足が動かなくなります・・・。
やはり、冷房の利いた部屋で涼しげな音楽を聴いていた方がよいのかもしれませんね。
という訳で、ブラジルの香りを運んでくれるボサノヴァを特集してみました。
Bossa Novaとは、ポルトガル語で、「新しい感覚」とでも訳すのでしょうか?それまでのブラジルの音楽とジャズが融合したような、クールな音楽は当時一世を風靡したようです。
後述しますStan Getzを筆頭に、様々なミュージシャンがボサノヴァテイストの音源を残しています。
ただ、当時は「新し」かったボサノヴァも、時の変遷によって、唯のジャンルになってしまった部分は否めません。
昔、アメリカ留学時代の1997年に、向こうで知り合った方とブラジル旅行へ行ったのですが、生のボサノヴァを聴きまくってやるワイ!と意気込んでイパネマやレブロンのビーチをそぞろ歩いても、調子の良いサンバばっかりで、全くボサノヴァを演ってるライヴハウスなんて無かったですね。
先ずは玄関先です。
ちょっと時代は後になるのですが、贔屓のジャズギタリスト、Joe Passの傑作ボッサギターアルバム、「Tudo Bem!」です。
Tudo Bemとは、ポルトガル語で、「ご機嫌いかが?」という意味です。
冒頭から、名曲「Corcovado」がご機嫌な調子で流れてきます。もう、この時点でこのアルバムの虜になってしまいます。
私は、このアルバムは栄のジャズ喫茶「YURI」で知ったのですが、あまりの調子の良さに、リズムを取る足の振動がついついでかくなり、横にいたOL達が「すわ、地震!」と大騒ぎしていました。(脚色大)
二曲目はヒートアップした昂りを冷ますように、ジェントルなバラッドに癒されます。こういう曲でのジョーパスは本当に巧い!
私のお気に入りジャズギタリストは、彼の他にはバーニーケッセル、ケニーバレル、ハーブエリス、ラリーコリエル、ジミーレイニーなどなどですが、50、60年代の録音がもっと残っていれば、ジョーパスがトップに躍り出る事は間違いないでしょう。
三曲目は、あの「Wave」ですが、これまた凄まじくリズミックに仕上げられており、腰痛持ちの方でも、ノリノリで腰を振りそうです。
Don Grusinのたたみかけるようなピアノソロが気持ちいいです。
続いて待合壁です。
先ずはこれぞボサノヴァの金字塔ともいうべき超名盤「Getz / Gilbert」です。
涼しげな抽象画からも内容が伺い知れますが、参加メンバーも曲目も演奏も何もかも素晴らしいの一言です。
プロデュ―サー、クリードテイラーの手腕は凄いものがありましたね。
スタンゲッツはもともとクールなテナー吹きでしたが、ボサノヴァとの相性は抜群でしたね。
加えて、ジョアン&アストラッドのジルベルト夫妻、ボサノヴァの大御所、アントニオカルロスジョビンといった大物が加わり、もの凄いアルバムが完成しました。
冒頭の「イパネマの娘」は誰もが知っている有名曲ですが、やはりこのヴァージョンが一番しっくりきますね。
呟くようなジョアンジルベルトの唄い方は後にマイケルフランクスが受け継いでますが、ポルトガル語の語感と相まって、何とも涼しげなムードを醸し出してます。
その後に続くアストラッドジルベルトの英語での唄は、必要以上にはっきりといきいきと聞こえますね。敢えて抑揚を無くしたちょっと素人っぽい唄い方は、Everything but the girlのトレ―シ―ソーンに影響を与えてそうですね。
フロリダでの留学中、暇をもてあましてバンド活動をアメリカ人達とやっていたんですが、ひょんな事から毎週火曜夜に別口でジャズセッションに参加するようになり、(シェリルクロウのデヴューアルバムみたい!)良くこの曲を演ったものです。 全てが懐かしい・・・・。
アルバム通して極上のボサノヴァ名曲が続きますが、先の「イパネマの娘」と並んで有名なのは、A面最後の「ディサフィナ―ド」とB面頭の「コルコヴァド」ですよね。
共に(トム)ジョビンのペンによる名曲中の名曲ですが、これまでに幾多のアーティストがカヴァーしていますが、前者はあのジョージマイケルが90年代後期に歌ったヴァージョンが、後者はバーニーケッセルのこれまた渋いジャズギターアルバム、「Autumn Leaves」に入ってるバージョンもお勧めです。
そしてもう一枚。
オルガン奏者ワルターワンダレイの代表作、「Rain Forest」です。
邦題は安易ですが、「サマーサンバ」・・・・。センスないなあ。
ジャケットの写真通りの熱帯雨林な?世界が展開されてます。
熱い(暑いではなく)のですが、どこかクールな矛盾した、不思議な感覚のするアルバムです。
ともすると、スーパーマーケットのBGMに陥りそうなものですが、ワルターのジャズ魂?がガチッと踏みとどまっているような感じです。
ジャズとイージーリスニングの違いはなかなか文章では説明できないのですが、やはり「ソウル~魂」を感じるか、否かですよね。
こうも暑いと、海にでも出かけたくなりますが、芋洗い状態のビーチ、大渋滞の道中、大混雑の食糧調達・・・を想像すると途端に足が動かなくなります・・・。
やはり、冷房の利いた部屋で涼しげな音楽を聴いていた方がよいのかもしれませんね。
という訳で、ブラジルの香りを運んでくれるボサノヴァを特集してみました。
Bossa Novaとは、ポルトガル語で、「新しい感覚」とでも訳すのでしょうか?それまでのブラジルの音楽とジャズが融合したような、クールな音楽は当時一世を風靡したようです。
後述しますStan Getzを筆頭に、様々なミュージシャンがボサノヴァテイストの音源を残しています。
ただ、当時は「新し」かったボサノヴァも、時の変遷によって、唯のジャンルになってしまった部分は否めません。
昔、アメリカ留学時代の1997年に、向こうで知り合った方とブラジル旅行へ行ったのですが、生のボサノヴァを聴きまくってやるワイ!と意気込んでイパネマやレブロンのビーチをそぞろ歩いても、調子の良いサンバばっかりで、全くボサノヴァを演ってるライヴハウスなんて無かったですね。
先ずは玄関先です。
ちょっと時代は後になるのですが、贔屓のジャズギタリスト、Joe Passの傑作ボッサギターアルバム、「Tudo Bem!」です。
Tudo Bemとは、ポルトガル語で、「ご機嫌いかが?」という意味です。
冒頭から、名曲「Corcovado」がご機嫌な調子で流れてきます。もう、この時点でこのアルバムの虜になってしまいます。
私は、このアルバムは栄のジャズ喫茶「YURI」で知ったのですが、あまりの調子の良さに、リズムを取る足の振動がついついでかくなり、横にいたOL達が「すわ、地震!」と大騒ぎしていました。(脚色大)
二曲目はヒートアップした昂りを冷ますように、ジェントルなバラッドに癒されます。こういう曲でのジョーパスは本当に巧い!
私のお気に入りジャズギタリストは、彼の他にはバーニーケッセル、ケニーバレル、ハーブエリス、ラリーコリエル、ジミーレイニーなどなどですが、50、60年代の録音がもっと残っていれば、ジョーパスがトップに躍り出る事は間違いないでしょう。
三曲目は、あの「Wave」ですが、これまた凄まじくリズミックに仕上げられており、腰痛持ちの方でも、ノリノリで腰を振りそうです。
Don Grusinのたたみかけるようなピアノソロが気持ちいいです。
続いて待合壁です。
先ずはこれぞボサノヴァの金字塔ともいうべき超名盤「Getz / Gilbert」です。
涼しげな抽象画からも内容が伺い知れますが、参加メンバーも曲目も演奏も何もかも素晴らしいの一言です。
プロデュ―サー、クリードテイラーの手腕は凄いものがありましたね。
スタンゲッツはもともとクールなテナー吹きでしたが、ボサノヴァとの相性は抜群でしたね。
加えて、ジョアン&アストラッドのジルベルト夫妻、ボサノヴァの大御所、アントニオカルロスジョビンといった大物が加わり、もの凄いアルバムが完成しました。
冒頭の「イパネマの娘」は誰もが知っている有名曲ですが、やはりこのヴァージョンが一番しっくりきますね。
呟くようなジョアンジルベルトの唄い方は後にマイケルフランクスが受け継いでますが、ポルトガル語の語感と相まって、何とも涼しげなムードを醸し出してます。
その後に続くアストラッドジルベルトの英語での唄は、必要以上にはっきりといきいきと聞こえますね。敢えて抑揚を無くしたちょっと素人っぽい唄い方は、Everything but the girlのトレ―シ―ソーンに影響を与えてそうですね。
フロリダでの留学中、暇をもてあましてバンド活動をアメリカ人達とやっていたんですが、ひょんな事から毎週火曜夜に別口でジャズセッションに参加するようになり、(シェリルクロウのデヴューアルバムみたい!)良くこの曲を演ったものです。 全てが懐かしい・・・・。
アルバム通して極上のボサノヴァ名曲が続きますが、先の「イパネマの娘」と並んで有名なのは、A面最後の「ディサフィナ―ド」とB面頭の「コルコヴァド」ですよね。
共に(トム)ジョビンのペンによる名曲中の名曲ですが、これまでに幾多のアーティストがカヴァーしていますが、前者はあのジョージマイケルが90年代後期に歌ったヴァージョンが、後者はバーニーケッセルのこれまた渋いジャズギターアルバム、「Autumn Leaves」に入ってるバージョンもお勧めです。
そしてもう一枚。
オルガン奏者ワルターワンダレイの代表作、「Rain Forest」です。
邦題は安易ですが、「サマーサンバ」・・・・。センスないなあ。
ジャケットの写真通りの熱帯雨林な?世界が展開されてます。
熱い(暑いではなく)のですが、どこかクールな矛盾した、不思議な感覚のするアルバムです。
ともすると、スーパーマーケットのBGMに陥りそうなものですが、ワルターのジャズ魂?がガチッと踏みとどまっているような感じです。
ジャズとイージーリスニングの違いはなかなか文章では説明できないのですが、やはり「ソウル~魂」を感じるか、否かですよね。