11月になりました。 しかし、季節外れの台風の話が天気予報で出てくるなど、まだそれほど肌寒くはないですね。
やはり、秋はこれくらいでいいですね。 一年で最も快適な季節だと思います。
さて、今月の壁レコードは、先日お亡くなりになった、Jack Bruceさんに因んで、クリームの名盤を飾ってみました。
Jack Bruce氏は今年の10月25日、71歳で死去されました。
ここんところ、目立ったニュースはあまり聞かれず、9年前のクリーム再結成ライヴで久々に存在感を示した程度でしたよね。
彼は長いキャリアを持った名ベーシストであり、名ヴォ―カリストでしたが、やはり最も輝いていたのは、Cream時代だったと思います。
クリームはエリッククラプトン、ジャックブルース、ジンジャーベイカーという優れた3人のミュージシャンが集まったスーパーグループの走りでした。
純粋なオリジナルアルバムとしては、たった3枚しか残していませんが、挨拶回りみたいな一枚目はともかく、2枚目、3枚目はロック史に残る名盤です。
先ずは玄関先です。
1967年発表の傑作セカンドアルバム、「Disraeli Gears」です。
原題は、何でも誰かが自転車の変則ギアーの事を言い間違え、その言葉の語感が面白くてつけた、みたいな事が雑誌に書いてありました。
当然、我々日本人には何のこっちゃ?という訳で、邦題は見たまんま、「カラフルクリーム」でした。
このアルバム、壁に飾ってあるのは当然、安い国内盤の中古ですので、なんかゴチャゴチャしてますが、
イギリスオリジナル盤は色も写真も超鮮明で、おまけにラミネートされてますので、全然雰囲気が違って見えます。
このレコードに限った話ではありませんが、やはりオリジナル盤はジャケットの質、レコードの音も全然違います。
まあ、オークションのおかげで昔ほど探すのに苦労しなくなりましたが、やはりそこそこの値段はしますが、ジャズやクラシックに比べればまだロックのレコードは安いほうです・・・・。
内容は、私はこのレコードはジャックブルースの良さが存分に出ていると思います。
まだクラプトンは唄に自信が持ててない時期なので、余計にジャックの朗々たる逞しい歌声に魅了されます。
クラプトンの十八番になってしまった感のある、名曲「Sunshine of your love」は勿論ですが、クラプトンのワウワウギター炸裂の「英雄ユリシーズ」、
桑田圭祐さんも嬉々としてカヴァーしていた、軽快な「スウラバー」、サイケ調な名曲「ストレンジブルー」、クラプトンが一生懸命?歌う「苦しみの世界」 など、良い曲ばかりです。
また、A面の最後は、ジンジャーベイカー作、唄の何とも気怠い「Blue Condition」 、B面の最後は3人のおふざけアカペラ「Mother's Lament」でニンマリさせる所は、やはり辣腕プロデューサー、フェリックス パパラルディのセンスでしょうねえ。
後に、クリームスタイルのハードロックトリオ、「マウンテン」を結成するフェリックスですが、後に日本のロックバンド、「クリエイション」と関係を深めた事で、我が国のロックファンには非常に馴染みの深い方ですよね。
そして中待合の2枚です。
純粋なオリジナルとしては最後となった(Goodbye Creamは微妙な所ですが、やはり解散後のアルバムですよね・・・)3枚目のアルバム、「Wheels of fire」です。
これは一枚目はスタジオ録音の新作、二枚目はフィルモアでのライヴ録音の二枚組でリリースされましたが、当時、二枚組では売れぬと判断した?日本グラモフォン社は、銀と金のジャケットに分けてバラ売りしたんですよ!
今となっては貴重なその二枚を飾ってみました。
まずは正規での銀色にて発売された一枚目の方です。
これはジャックブルースとフェリックスパパラルディの二人の才能がまさにスパークした芸術作品であります。
クラプトンもギタープレイでは素晴らしいところを見せ付けますが、ヴォーカルは殆ど目立ちません。 そんなところも解散の引き金になったんでしょうね。
一般的には、ライヴで三人それぞれがエゴの塊となり、殴り合いの喧嘩のような凄まじい演奏に疲れ果てたから・・・と言われてますが・・・。
さて、冒頭の「White Room」は、作詞家ピートブラウンと共に作り上げた、ジャックブルースの最高傑作だと思います。
ワウワウを利かせたクラプトンのギターも最高ですが、やはりこの曲の肝はジャックの朗々たる歌声でしょうね。
だから、クラプトンが自分のライヴの定番で取り上げるのはまあ、ギタープレイの面からはいいのですが、リードヴォーカルを執るのはなんか違和感ありましたね。 途中高音をネイサンイーストに任せるのも何だかなあ・・・。
私的にはA面二曲目の渋いブルース、「Sitting on top of the world」がこれまたジャックのヴォーカルが素晴らしくて大好きです。 ここまではブルースロック的な側面ですが、ここからがちょっと凄いんです。
三曲目の「Passing the time」から四曲目の「As you said」にかけての流れは、何だか危ないクスリの匂いが漂ってきて、うっかりしてるとどこぞの世界に連れて行かれそうで怖いですね。
昔、中学生の時はあまりの怖さに特に四曲目は泣きながら聴いていました・・・。 (嘘です)
B面はどちらかというとブルースっぽい側面が強調され、これまたジャックの名曲「Politician」 「Deseeted cities of the heart」はカッコいいですね。
また、ブルーズの名曲、「Born under a bad sign」を演ってるのは、多分クラプトンのアイディアでしょうが、この時期にしか書けない曲があったのでしょうから、何のヒネリのない淡々とした演奏する位なら、オリジナルを入れて欲しかったですね。
さあ、そして誰もが認めるクラプトンの神がかったプレイが片面で聴ける、「金盤~ライヴサイド」です。
冒頭のRobert Johnsonのカヴァー、「Crossroads」では、クラプトンの独壇場でして、ヴォーカルも彼が執り、ものの本によれば「完璧」なギタープレイを繰り広げています。
確かに、二回あるギターソロはそれぞれとんでもなく素晴らしく、ギターを弾けない私でもエアーギターをついしてしまう程、情念的なプレイです。
勿論、ジャックブルースのブンブンベースも凄いし、ジンジャーベイカーも軽めですが、なかなかシャープなドラムを聴かせてくれます。
やはり、秋はこれくらいでいいですね。 一年で最も快適な季節だと思います。
さて、今月の壁レコードは、先日お亡くなりになった、Jack Bruceさんに因んで、クリームの名盤を飾ってみました。
Jack Bruce氏は今年の10月25日、71歳で死去されました。
ここんところ、目立ったニュースはあまり聞かれず、9年前のクリーム再結成ライヴで久々に存在感を示した程度でしたよね。
彼は長いキャリアを持った名ベーシストであり、名ヴォ―カリストでしたが、やはり最も輝いていたのは、Cream時代だったと思います。
クリームはエリッククラプトン、ジャックブルース、ジンジャーベイカーという優れた3人のミュージシャンが集まったスーパーグループの走りでした。
純粋なオリジナルアルバムとしては、たった3枚しか残していませんが、挨拶回りみたいな一枚目はともかく、2枚目、3枚目はロック史に残る名盤です。
先ずは玄関先です。
1967年発表の傑作セカンドアルバム、「Disraeli Gears」です。
原題は、何でも誰かが自転車の変則ギアーの事を言い間違え、その言葉の語感が面白くてつけた、みたいな事が雑誌に書いてありました。
当然、我々日本人には何のこっちゃ?という訳で、邦題は見たまんま、「カラフルクリーム」でした。
このアルバム、壁に飾ってあるのは当然、安い国内盤の中古ですので、なんかゴチャゴチャしてますが、
イギリスオリジナル盤は色も写真も超鮮明で、おまけにラミネートされてますので、全然雰囲気が違って見えます。
このレコードに限った話ではありませんが、やはりオリジナル盤はジャケットの質、レコードの音も全然違います。
まあ、オークションのおかげで昔ほど探すのに苦労しなくなりましたが、やはりそこそこの値段はしますが、ジャズやクラシックに比べればまだロックのレコードは安いほうです・・・・。
内容は、私はこのレコードはジャックブルースの良さが存分に出ていると思います。
まだクラプトンは唄に自信が持ててない時期なので、余計にジャックの朗々たる逞しい歌声に魅了されます。
クラプトンの十八番になってしまった感のある、名曲「Sunshine of your love」は勿論ですが、クラプトンのワウワウギター炸裂の「英雄ユリシーズ」、
桑田圭祐さんも嬉々としてカヴァーしていた、軽快な「スウラバー」、サイケ調な名曲「ストレンジブルー」、クラプトンが一生懸命?歌う「苦しみの世界」 など、良い曲ばかりです。
また、A面の最後は、ジンジャーベイカー作、唄の何とも気怠い「Blue Condition」 、B面の最後は3人のおふざけアカペラ「Mother's Lament」でニンマリさせる所は、やはり辣腕プロデューサー、フェリックス パパラルディのセンスでしょうねえ。
後に、クリームスタイルのハードロックトリオ、「マウンテン」を結成するフェリックスですが、後に日本のロックバンド、「クリエイション」と関係を深めた事で、我が国のロックファンには非常に馴染みの深い方ですよね。
そして中待合の2枚です。
純粋なオリジナルとしては最後となった(Goodbye Creamは微妙な所ですが、やはり解散後のアルバムですよね・・・)3枚目のアルバム、「Wheels of fire」です。
これは一枚目はスタジオ録音の新作、二枚目はフィルモアでのライヴ録音の二枚組でリリースされましたが、当時、二枚組では売れぬと判断した?日本グラモフォン社は、銀と金のジャケットに分けてバラ売りしたんですよ!
今となっては貴重なその二枚を飾ってみました。
まずは正規での銀色にて発売された一枚目の方です。
これはジャックブルースとフェリックスパパラルディの二人の才能がまさにスパークした芸術作品であります。
クラプトンもギタープレイでは素晴らしいところを見せ付けますが、ヴォーカルは殆ど目立ちません。 そんなところも解散の引き金になったんでしょうね。
一般的には、ライヴで三人それぞれがエゴの塊となり、殴り合いの喧嘩のような凄まじい演奏に疲れ果てたから・・・と言われてますが・・・。
さて、冒頭の「White Room」は、作詞家ピートブラウンと共に作り上げた、ジャックブルースの最高傑作だと思います。
ワウワウを利かせたクラプトンのギターも最高ですが、やはりこの曲の肝はジャックの朗々たる歌声でしょうね。
だから、クラプトンが自分のライヴの定番で取り上げるのはまあ、ギタープレイの面からはいいのですが、リードヴォーカルを執るのはなんか違和感ありましたね。 途中高音をネイサンイーストに任せるのも何だかなあ・・・。
私的にはA面二曲目の渋いブルース、「Sitting on top of the world」がこれまたジャックのヴォーカルが素晴らしくて大好きです。 ここまではブルースロック的な側面ですが、ここからがちょっと凄いんです。
三曲目の「Passing the time」から四曲目の「As you said」にかけての流れは、何だか危ないクスリの匂いが漂ってきて、うっかりしてるとどこぞの世界に連れて行かれそうで怖いですね。
昔、中学生の時はあまりの怖さに特に四曲目は泣きながら聴いていました・・・。 (嘘です)
B面はどちらかというとブルースっぽい側面が強調され、これまたジャックの名曲「Politician」 「Deseeted cities of the heart」はカッコいいですね。
また、ブルーズの名曲、「Born under a bad sign」を演ってるのは、多分クラプトンのアイディアでしょうが、この時期にしか書けない曲があったのでしょうから、何のヒネリのない淡々とした演奏する位なら、オリジナルを入れて欲しかったですね。
さあ、そして誰もが認めるクラプトンの神がかったプレイが片面で聴ける、「金盤~ライヴサイド」です。
冒頭のRobert Johnsonのカヴァー、「Crossroads」では、クラプトンの独壇場でして、ヴォーカルも彼が執り、ものの本によれば「完璧」なギタープレイを繰り広げています。
確かに、二回あるギターソロはそれぞれとんでもなく素晴らしく、ギターを弾けない私でもエアーギターをついしてしまう程、情念的なプレイです。
勿論、ジャックブルースのブンブンベースも凄いし、ジンジャーベイカーも軽めですが、なかなかシャープなドラムを聴かせてくれます。