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May 2017 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: horistic1
 前回、歯磨きの重要性について書きました。歯磨きという行為は、基本的な生活習慣と呼ばれます。この基本的な生活習慣は、大きく心に影響しています。ストレスの予防にもつながるものです。このことに関して、あるエピソードがありますので、以下に記します。

 戦前のドイツ、ナチスによるユダヤ人の収容所での出来事です。ある時、数ヶ月後に連合軍によって収容所が解放されるといううわさが流れます。病弱な人も含め、だれもがその時を期待して、過酷な収容所での生活に耐えて頑張りました。
 ところが、数ヶ月後になっても解放されることはありません。人々は、期待から絶望に変わり、悲嘆して次々に亡くなっていったそうです。
 でも、そのような状況でも、生き続けた人たちがいます。心の持ちようを変えたのではなく、毎日すべきことを淡々とした人たちです。悲嘆の中でも、朝起きたら口をすすぎ、薄汚れた毛布を叩いてたたみ、髪をすくなど生活習慣を淡々と続けた人たちでした。

 このエピソードの中に、大きなヒントがあります。ストレスに負けそうだ、うつ気味だ、へとへとに疲れたなと思った時でも、とりあえず決まった時刻に起き上がり、顔を洗い、歯を磨き、男性はひげを剃り、女性は化粧をして髪をすく。そして、パジャマから、普段着に着替える。その後に、体調に併せて横になるか、活動するか。

 リタイヤした人の中で、来客もないし外出もしないので一日中パジャマで過ごしたり、ジャージで過ごしたりする人がいます。ぜひ、着替えてください。一日中来客がなくても、着物を身に付け薄化粧をして、きちんとしたたたずまいで過ごした高齢の女性の方がいます。もちろん、認知症などなく聡明な頭で過ごされました。

 行動が変われば、気持ちが変わる。気持ちが変われば、考え方が変わる。考え方が変われば、生き方が変わる。そして、生き方が変われば、行動がさらに変わり、そして気持ちが変わり、心が癒えていきます。
カテゴリー: 総合
投稿者: horistic1
 ブログの更新を中断していましたが、今月より再開します。この半年間に、ストレスに関する興味深い書籍が出版されています。これから、それらの本を取り上げて、ぜひ実践していただきたいことを紹介してまいります。

 今回は、歯磨きです。
 「ええっー。なんだそれ。」「薬やストレスへの対処の方法ではないのか?」と思われた方も多いと思います。
 それは、歯磨きは虫歯予防と考えているからです。ところが、今、虫歯菌とストレス、虫歯菌と病気の誘発の関係が明らかになってきました。「キラーストレス」(NHK出版書籍)から、該当箇所を引用します。

「ストレスが多いと免疫力が弱くなり、(口内で)出血しやすくなることが分かっています。もちろん体内に侵入した虫歯菌への免疫の攻撃も弱くなります。」「歯科の治療から脳出血を発症する患者さんを減らしていくことができると考えています。」

 今日から、虫歯予防の歯磨きから万病予防のための歯磨きへと考え方を変えましょう。
 では、具体的な実践について書きます。
 基本的な考え方は、「常に口の中を清潔に」です。

 1 毎食後、歯磨きを行う。(職場にも、歯ブラシを置きましょう。出張の折には、背広の内ポケットに歯ブラシを)
 2 1本の歯ブラシだけでなく、数種類の歯ブラシ(普通の歯ブラシと毛先の長いもの、小さなもの)を使い分ける。さらに、ゴム製の歯間楊枝、フロスなども使って、工夫する。
 ここで要注意。強い力で磨いて、歯茎を傷つけないようにする。また、口内が泡立っただけで磨いた気になるので、歯磨き粉を付け過ぎない。
 3 食後だけでなく、間食後も歯磨きを行う。出来なければ、口をすすぐ。
 4 口の中を乾燥させないように、こまめな水分補給を行う。水を含むイメージ。
   ※今、介護の現場で、1日1.5リットルなど具体的な数字をあげて、高齢者の方への水分補給を奨励することで、介護度の改善の効果が上がっています。体内への水分補給とともに、乾燥しやすい高齢者の口内での虫歯菌の繁殖を抑える効果もあると思います。
 5 半年に1回、歯科で歯石を取ってもらう。
 
 これらのことを、今日からぜひ心がけていただきたいと思います。