西洋医学と東洋医学、どちらがよくてどちらが悪いということではありません。
両者のよいところをとって病気の診断と治療を行うことが理想です。

東洋医学、中医学は人間を身体的、精神面のトータルで診ます。

たとえば、「心臓がドキドキする」ときは、西洋医学では心電図をとって
動悸の対処をします。一方、中医学は、心配事など、心の状態にも原因
があるのではないか?と考えます。

中医学では「望診」、「問診」、「切診」を行って診察します。
「問診」を丁寧におこなうことでかなり正確にその方の状態を
把握できます。精神や情緒の状態、職場や家族のこと、今抱えている個人
の悩みのことなどをお聞きしてその方のことについて判断していきます。

以上のように東洋医学は西洋医学とは見ている観点が違います。

           出典
              名医が教える 東洋食薬でゆったり健康法
                    東北大学大学院医学系研究科
                       日本東洋医学会代議員
                      医学博士 関 隆志 著
                             すばる舎
                2019年11月16日 第1刷発行

※食と食養生、自身の身体の調子や証状態が簡単にチェックできる頁が
 あります。頭痛、肩こりなどいろんな症状に対する対処の仕方、食事の
 ポイントがわかりやすく記載された書籍でおすすめです。