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October 2018 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: wakui-clinic
患者さんの診察でよくみられる湿疹です。

脂漏部位、まさに文字通りですが、脂が漏れる場所;顔、頭、
脇の下、おまたや肛門でみられます。

いろんな原因でおこる湿疹です。”マラセチア” という誰の皮膚の上にいる
かび が原因の一つです。

一般的には、ステロイド外用剤が治療として行われます。
最近では、マラセチア菌が原因なので、それに効くカビの付け薬が
よく使われます。

ところが、、、

ステロイド外用剤を長く塗っていると、
〇ステロイド外用剤が効かなくなる
〇皮膚が薄くなったり、細い血管が浮き出てくる
〇にきびが出やすくなる
〇しゅさ皮膚炎やステロイド皮膚炎といった治りにくい病気になってしまう。

マラセチアに効果のある カビ の薬(例ニゾラールクリーム)をしっかり塗って、体調を
整えていけば治りやすいと思います。

また、顔のどの場所に湿疹がでているか、また、東洋医学的に
どこが弱っているかを診察して食生活を変えていけば治りやすいと
思います。
  例)鼻→肺、すなわち、呼吸が浅い、ストレスがかかっている証拠
    耳→腎臓が弱っている
    鼻の下→膀胱がよわっているサイン

これらをヒントにして、漢方薬を飲むと、皮膚だけでなく体調も早く治ります。
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投稿者: wakui-clinic
最近、皮膚が乾燥する、かさかさして困るという方が増えてきました。

乾燥肌あるいは皮脂欠乏性湿疹ですが、悪化すると貨幣状湿疹や自家感作性湿疹等の
痒疹(ようしん)になったりします。

原因は多くあります。

〇皮膚の洗い過ぎ:ボディーソープやナイロンタオルでごしごし洗い過ぎ
         たり、過度の清潔志向。
         →固形せっけんを使い手で泡立て洗う。
〇季節の影響:湿度や気温の低下
〇下着や洗剤の刺激:臭いのきつい洗剤はさける
〇体調の悪化
〇寝不足やストレス:身体に血液を送る肝臓が休まるのは丑三つ時
〇食事:肉と魚、タンパク質がとても大切
〇血虚:胃腸を丈夫にして、気と水の流れをよくする。黒いものを食べ
〇冷え症

早寝早起きをして、栄養分をとり、身体をあたためる。
胃腸の調子を整えていくと改善すると思います。
症状が強い時には一時的にステロイド外用剤を使う。
漢方薬もよく効きます。
カテゴリー: 総合
投稿者: wakui-clinic
東洋医学的な診察をすると、患者さんの身体の状態や精神状態、
ストレスの過多や心理状態などいろんなことがわかります。

診察の時に、手を触ったり、爪の色や形、手のひらをみたり、舌の色や形、唇や
歯茎の色、顔色、また、診察室へ入ってこられる時の様子、歩き方、
お顔の表情、口臭、髪の毛の状態、、、
いろんな事を拝見すると、患者さんの身体でどこが弱っているか。
体調はどうか、想像できます。

胃腸が弱い。身体に余計な水分がたまっている。肝臓が弱っている。
気のめぐりが悪い。腎臓が弱っている。身体が冷えている。
血虚、貧血、お血、、、、、等々。

さらに、それらを確認する意味でも、また、漢方薬を処方する時でも、
いろんなことを患者さんに伺います。

実は、皮膚の病気は、何かを塗れば良くなる、治る、というわけではなく、
その方の一番弱いところをつきつめて、そこを改善していくと、他の身体の不調、たとえば、高血圧やコレステロールが
高い、よく眠れない、イライラする、生理不順、トイレがちかい、便秘
などいろんな症状が良くなっていきます。

皮膚が良くなると、体調も、気持ちも良くなります。
舌の色や形、爪の色もよくなっていきます。