こんにちは、今日は珍しく、秋晴れの良い天気でしたね。家の近くでは、さまざまな音色で虫たちが鳴いています。エンマコオロギ、鈴虫、カンタン、アオマツムシ、ウマオイなどに混じり、まだ蝉の声もします。つくばはまだまだたくさんの虫たちがいて、僕も自分の子供たちにあれこれ教えたものです。そのせいか、虫が好きな子供に育ったのも二人ほどいて、彼女たちはカブトムシに留まらず、何でも見たり触ったり、捕まえて家に連れてきます。カナヘビなんかもよく捕まえて、庭に放したりするものですから、今ではたくさんのカナヘビたちが、庭のあちこちで走ったり隠れたりしています。
さて、間もなくインフルエンザのワクチン接種が始まります。接種しようかどうか、本当に効くのか、値段が高いのかどうか、安全なのかどうか等々、悩んでいる方も多いと思います。そこで、少々インフルエンザについて考えてみましょう。
今では厚生省やワクチンメーカー、いろんな病院のサイトでインフルエンザについての情報提供をしています。そこで、一般的な話はさておき、いくつかに論点を絞りましょう。
1;ふつうのインフルエンザは怖い病気なの? これについては、かかった患者さんがどういう人かによって全く違います。あなたが12歳以上で、特別な病気もなく、普段は健康でしたら、これはもう大した病気ではありません!!確かに熱は出ますし、4,5日続くかもしれませんし、節々はだるいし頭は痛いので、学校や職場は一週間近くお休みでしょう。しかし、ほぼ全員が、それですっかり治ってしまいます。少なくとも、命に係わる例はほとんどありません。ですから、欧米では、これらの人たちにはタミフルなどの抗ウイルス薬は投与しません。頼まれても、まず出しません。「一週間寝てれば治るから。」それでおしまい。「えっ、おれ忙しいのに。」「明日私どうしても仕事が!!」そんなこと言っても通用しません。「自然に治るからタミフル要んないから!」これが日本以外の国の基本的なスタンスです。
では、「家の70歳のじいちゃんは?ゴルフも登山もバリバリなんだけど!」「3歳の喘息気味の子供なんですけど、風邪をひくと咳が長引いて。」ではどうでしょうか?これはタミフルが要ります。何故ならインフルエンザによって他の細菌によろ肺炎、気管支炎のリスクが増し(65歳以上では気管支炎の合併率が3割とも言われています)、場合によっては命の危険があるからです。また、喘息や心臓病の方は呼吸状態が悪化しますので、それだけでも十分危険です。
2;タミフルって危険?副作用が心配で。 これは余り気にしなくて良いのでは、と思います。ただし、少数ですが、これは副作用かな?と思われる状況の患者さんもおります。一度でも異常な行動、反応があれば、念のため中止しましょう。タミフルは妊婦さん、授乳婦さんにも使える薬です。
3;ワクチンって、どうなの? これは人にもよりますが、世界的にお勧めすることになっています。かかってもある程度は軽く済むことが多いですし、一シーズンかからなかった人もいます。残念ながらまともにかかってしまう人もいますが、1,2割程度です。僕たちは無論毎年打ちますし、職員も含めて発熱したり仕事を休んだりするのはほとんどありません。うちの職員や僕が特別丈夫そうにも見えませんが、その位です。
以上、いくつかの点についてお話しいたしました。ではまた。
さて、間もなくインフルエンザのワクチン接種が始まります。接種しようかどうか、本当に効くのか、値段が高いのかどうか、安全なのかどうか等々、悩んでいる方も多いと思います。そこで、少々インフルエンザについて考えてみましょう。
今では厚生省やワクチンメーカー、いろんな病院のサイトでインフルエンザについての情報提供をしています。そこで、一般的な話はさておき、いくつかに論点を絞りましょう。
1;ふつうのインフルエンザは怖い病気なの? これについては、かかった患者さんがどういう人かによって全く違います。あなたが12歳以上で、特別な病気もなく、普段は健康でしたら、これはもう大した病気ではありません!!確かに熱は出ますし、4,5日続くかもしれませんし、節々はだるいし頭は痛いので、学校や職場は一週間近くお休みでしょう。しかし、ほぼ全員が、それですっかり治ってしまいます。少なくとも、命に係わる例はほとんどありません。ですから、欧米では、これらの人たちにはタミフルなどの抗ウイルス薬は投与しません。頼まれても、まず出しません。「一週間寝てれば治るから。」それでおしまい。「えっ、おれ忙しいのに。」「明日私どうしても仕事が!!」そんなこと言っても通用しません。「自然に治るからタミフル要んないから!」これが日本以外の国の基本的なスタンスです。
では、「家の70歳のじいちゃんは?ゴルフも登山もバリバリなんだけど!」「3歳の喘息気味の子供なんですけど、風邪をひくと咳が長引いて。」ではどうでしょうか?これはタミフルが要ります。何故ならインフルエンザによって他の細菌によろ肺炎、気管支炎のリスクが増し(65歳以上では気管支炎の合併率が3割とも言われています)、場合によっては命の危険があるからです。また、喘息や心臓病の方は呼吸状態が悪化しますので、それだけでも十分危険です。
2;タミフルって危険?副作用が心配で。 これは余り気にしなくて良いのでは、と思います。ただし、少数ですが、これは副作用かな?と思われる状況の患者さんもおります。一度でも異常な行動、反応があれば、念のため中止しましょう。タミフルは妊婦さん、授乳婦さんにも使える薬です。
3;ワクチンって、どうなの? これは人にもよりますが、世界的にお勧めすることになっています。かかってもある程度は軽く済むことが多いですし、一シーズンかからなかった人もいます。残念ながらまともにかかってしまう人もいますが、1,2割程度です。僕たちは無論毎年打ちますし、職員も含めて発熱したり仕事を休んだりするのはほとんどありません。うちの職員や僕が特別丈夫そうにも見えませんが、その位です。
以上、いくつかの点についてお話しいたしました。ではまた。
最近のニュースやネットで、「ウイルス」という文字を見ない日は有りません。エボラウイルス、デングウイルス、さらにもうすぐインフルエンザやノロウイルスが流行する季節になります。さらに、エイズや肝炎ウイルスも侮れません。
では、ウイルスって何?ばい菌と違うの?うつるの?なんで病気になるの?など、いろいろ疑問が浮かんできますね。難しくない範囲で説明しましょう。はっきり言って、怖いです!!ウイルスというのは生物かどうかちょっと疑問な存在です。細胞は無いし、DNAすらないものも有ります。(RNAウイルス)自分だけでは増えることもできません。ですから、一般の生物の分類にはどこにも入らないのです。また、どうやって増えるかというと、標的となる生物(彼らの「食料」とでもいいましょうか?)の細胞にくっつき、中に入り込み、自分の遺伝子を細胞の中で、そのの中の成分を使ってウイルスの遺伝子をコピーしたり、自分の体の成分を作らせたりします。その間細胞は何も抵抗できず、され放題でウイルスの部品を作らされてしまいます。たとえあなたが「やめてー。」とか「何とかしてー。」と叫んでも、がんばっても、もうあなたの細胞はいうことを聞きません。ウイルスに支配され、死ぬまでウイルスを作るだけの奴隷、ウイルス生産工場と化してしまったのです。やがてたくさんのウイルスが細胞内で組み上げられ、数がいっぱいになったらあなたの細胞は崩れ、破裂してウイルスを体の中に吐き出してしまいます。それがまた周りの細胞にくっついて、、、ということを繰り返していきます。インフルエンザウイルスなどは細胞をいきなり破壊しませんが、寄生された細胞は、消耗して死んでしまうまでに、一分間に数千個のウイルスを数時間以上作らされ続けます。
それだけではなく、ある種のウイルスは生物の遺伝子に入り込み、遺伝子を変化させてしまい、正常だった細胞ががんに代わってしまうものも有ります(子宮頸がんなどはこれ)。さらに、寄生した細胞と共存するよぷに見せかけ、ある日突然自分だけを増殖させ、破壊してしまうものもいます。これらを知るにつけ、「ああ、人間って、なんて無力なんでしょう!」そんなことすら感じます。
幸運にも、多くの場合は途中で生物の免疫システムが働き、ウイルスを壊したり、ウイルスが感染した細胞を見つけて免疫細胞が殺したりしてウイルスが増えるのを阻止したりします。だから、私たちは多くの場合、ウイルスに殺されないで済んでいるのです。また、ウイルスも寄生した生物を皆殺しにすれば自分も「エサ」が無くなって絶滅するので、生物を殺すような激しい反応まではしないものが多いのです。
どうですか?ウイルスの、ほんのさわりの部分についてお話ししましたが、面白かったですか?僕は、子供のころからこんな話が大好きでした(誤解を受けそうですが)。これからもがんばって病気の人をサポートいたしますので、どうぞ宜しく!
では、ウイルスって何?ばい菌と違うの?うつるの?なんで病気になるの?など、いろいろ疑問が浮かんできますね。難しくない範囲で説明しましょう。はっきり言って、怖いです!!ウイルスというのは生物かどうかちょっと疑問な存在です。細胞は無いし、DNAすらないものも有ります。(RNAウイルス)自分だけでは増えることもできません。ですから、一般の生物の分類にはどこにも入らないのです。また、どうやって増えるかというと、標的となる生物(彼らの「食料」とでもいいましょうか?)の細胞にくっつき、中に入り込み、自分の遺伝子を細胞の中で、そのの中の成分を使ってウイルスの遺伝子をコピーしたり、自分の体の成分を作らせたりします。その間細胞は何も抵抗できず、され放題でウイルスの部品を作らされてしまいます。たとえあなたが「やめてー。」とか「何とかしてー。」と叫んでも、がんばっても、もうあなたの細胞はいうことを聞きません。ウイルスに支配され、死ぬまでウイルスを作るだけの奴隷、ウイルス生産工場と化してしまったのです。やがてたくさんのウイルスが細胞内で組み上げられ、数がいっぱいになったらあなたの細胞は崩れ、破裂してウイルスを体の中に吐き出してしまいます。それがまた周りの細胞にくっついて、、、ということを繰り返していきます。インフルエンザウイルスなどは細胞をいきなり破壊しませんが、寄生された細胞は、消耗して死んでしまうまでに、一分間に数千個のウイルスを数時間以上作らされ続けます。
それだけではなく、ある種のウイルスは生物の遺伝子に入り込み、遺伝子を変化させてしまい、正常だった細胞ががんに代わってしまうものも有ります(子宮頸がんなどはこれ)。さらに、寄生した細胞と共存するよぷに見せかけ、ある日突然自分だけを増殖させ、破壊してしまうものもいます。これらを知るにつけ、「ああ、人間って、なんて無力なんでしょう!」そんなことすら感じます。
幸運にも、多くの場合は途中で生物の免疫システムが働き、ウイルスを壊したり、ウイルスが感染した細胞を見つけて免疫細胞が殺したりしてウイルスが増えるのを阻止したりします。だから、私たちは多くの場合、ウイルスに殺されないで済んでいるのです。また、ウイルスも寄生した生物を皆殺しにすれば自分も「エサ」が無くなって絶滅するので、生物を殺すような激しい反応まではしないものが多いのです。
どうですか?ウイルスの、ほんのさわりの部分についてお話ししましたが、面白かったですか?僕は、子供のころからこんな話が大好きでした(誤解を受けそうですが)。これからもがんばって病気の人をサポートいたしますので、どうぞ宜しく!