こんにちは。
副院長の大山です。
今回は、2回にわたって「認知症」の話をしようと思います。

皆さんご存知のように、高齢化社会に突入した日本。
誰でも年をとることで、多少の物忘れは出現します。
大まかに言うと・・・

1.「内容は思い出せないけど、忘れたことは分かっている」
2.「忘れたことすらわかっていない」

上記のうち、
1.は『単なる物忘れ』
2.は『認知症』

と大雑把に分けることができます。

認知症は、2.に加え妄想で「財布を取られた」など事実と異なることを訴えたり、「季節外れの服装をする」など判断力低下を思わせる言動が見られることもあります。

こんな時、認知症から起こるちぐはぐは行動に家族が腹を立ててはいけません。なぜなら判断力が低下しても感情は伝わり、怒られていることのみを実感してしまうからです。

認知症は脳の障害や衰えから発症する病気のため、専門機関としては精神科や神経内科を受診するのが良いでしょう。また、認知症は進行性なので早期発見・対応で症状の悪化を抑えられる場合があります。
診察するうえでは、家族から得られる「普段の情報」が重要です。
受診の際は、ご一緒されることをお勧めします。

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