こんにちは、院長の岡田です。

前回に続き、今回は統合失調症の症状についてみていきましょう。

症状は大きく「陽性症状」と「陰性症状」に分けることができます。

◆陽性症状
○妄想・・・明らかに間違った考えや状況について、強い確信を持ってしまうこと。例えば「テレビやラジオで自分のことが話題になっている」、「誰かにずっと監視されている」など。
○幻覚・・・実際に起こっていないことを現実的な感覚として知覚してしまうこと。実際に存在しない声、音が聞こえる(幻聴)、物が見える(幻視)、匂う(幻臭)など。
○思考障害・・・思考が混乱してしまい、考え方に一貫性がなくなってしまうこと。会話に脈絡がない。ひどい場合は何を話しているのか分からなくなる、など。

◆陰性症状
○感情の平板化(感情鈍麻)・・・喜怒哀楽の表情が乏しくなり、他者の感情に共感することも少なくなってしまうこと。
○意欲の欠如・・・自発的に何かを行おうとする意欲がなくなってしまうこと。
○自閉(ひきこもり)・・・自分の世界に閉じこもり、他者とのコミュニケーションを取らなくなること。

上記のような症状でお悩みの方・気になるところがある方は、一度専門医に相談してみてください。

次回は主に行われる治療方法について、お話ししたいと思います。

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