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July 2015 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: murashige
認知症の周辺症状に関して、こんな時どうする?

以前こんなことがありました。隣近所の人がある家のお嫁さんに「お宅のおばあさんが家に来て、嫁が食事をさせてくれないと訴えてきた」「ちゃんと食べさしたら、どうなの」といわれたがきちんと食事はさせているのに心外だと思ったが、何回もこのようなことがあったとのこと。もしかして認知症かと思い当院に本人を連れて嫁さんが受診。この時に認知症と診断。
さて「食事をしていない」に対して、こんな時どうする?
聞き流す事が肝心です。(同じ土俵に上がらない)
認知症の方は簡単な事は理解できます(逆に複雑な事柄は不得意です)。これを利用いたします。
たとえばお茶を飲ませる(一服する)この時に色々な世間話をする、洗濯物をたたませるなど。それによって食事の事を忘れさせるようにするとよいでしょう。
くれぐれもいいますが、同じ土俵には上がらないことが重要です
後日談:このお嫁さん、土手医者が言ったようにしてみたとのこと。それからは隣近所に行って「食べさしてくれない」等の言動は減ったとのことでした
(外来でも診察が終わったとき、こうつぶやいております:同じ土俵にあがるなと)
カテゴリー: 総合
投稿者: murashige
レヴィー小体病に関しての続き

幻視や妄想が主体の認知症といわれていますが、アルツハイマー型認知症との違いは、非認知症症状にあるとおもわれます
そのひとつは、頑固な便秘、そして血圧の変動からくる立ちくらみ、歩行障害(よく転ぶ)、発汗異常。これらがあればレヴィー小体病を疑う必要があります
まずは、かかりつけ医(ホームドクター)に相談してみてください。
薬としては、ドノペジル塩酸塩が効果ありますが、完治を望む薬ではありません。
現在、レヴィー小体病は認知症の約20%を占めています。アルツハイマー型認知症を追い抜く勢いです。
続きはまた次回機会があれば・・・・・・・・・