当院ではB型肝炎ワクチンの予防接種をおこなっています。
B型肝炎は母子感染や輸血だけでなく、知らない間にかかることも多く、3歳未満で感染すると抗体ができずキャリアーとなり、肝炎を起こし、長い間に肝硬変や肝臓がんを引き起こします。最近では、感染者の唾液、涙、汗などから感染することもわかってきました。
WHO(世界保健機関)では、世界中の子どもたちに対して生まれたらすぐにこのワクチンを国の定期接種として接種するように指示し、ほとんどの国で定期接種になっています。
B型肝炎ワクチンは日本では任意接種ですが、平成27年1月9日、厚生労働省の専門部会はB型肝炎ワクチンを定期接種にすることを目指した意見をまとめました。早ければ平成28年度から定期接種化される見込みです。しかし定期接種化されても公費で接種できる年齢は、低年齢に限られる可能性が高いので、生後2か月より接種する事をお勧めします。
現在は任意接種ですが、ワクチン接種を差し控えないことが望ましいと考えます。何か不明な点がありましたらご相談ください。