心房細動は脳梗塞の重要なリスク (2014/06/27)
投稿者: matsuo
某会社で『抗血小板・抗凝固薬について』のテーマで講演を行ってきました。
簡単に言うと血液をさらさらにする薬についてのテーマです。抗血小板・抗凝固薬の作用機序、歴史、種類、適応疾患の病態など講演してきました。抗血小板薬にはアスピリンを始めとして、作用機序の異なるチエノピリジン系・PDE阻害薬など何種類もあります。抗凝固薬は主にワーファリンや新規経口抗凝固薬(NOACノアックといいます)があります。よく患者さんにこの薬は納豆食べていいですかと聞かれることがありますが、その対象の薬はワーファリンです。ワーファリンはビタミンK拮抗薬で、納豆にはビタミンKが多く含まれており、ワーファリン服薬の際には納豆は原則食べないように指導しています。抗凝固薬は循環器領域では主に心房細動の脳梗塞予防で処方します。2011年3月よりNOACが登場し、薬の選択できる時代がきました。心房細動が原因の脳梗塞(心原性脳塞栓症)は予後は非常に悪く、心房細動の患者さんを診察するときは、心原性脳塞栓症の予防が生命予後を改善するうえで最も重要と考えます。ただし、薬には出血の副作用もあり、心房細動の患者全員に予防投薬が必要というのではなく、脳梗塞発症のリスクの評価や出血の副作用のリスク、患者さん個々の背景を考えて処方します。当院では出来る限り適応のある患者さんには説明したうえで予防するように心がけています。心房細動で何か困ったことがありましたら、お気軽にご相談ください。
簡単に言うと血液をさらさらにする薬についてのテーマです。抗血小板・抗凝固薬の作用機序、歴史、種類、適応疾患の病態など講演してきました。抗血小板薬にはアスピリンを始めとして、作用機序の異なるチエノピリジン系・PDE阻害薬など何種類もあります。抗凝固薬は主にワーファリンや新規経口抗凝固薬(NOACノアックといいます)があります。よく患者さんにこの薬は納豆食べていいですかと聞かれることがありますが、その対象の薬はワーファリンです。ワーファリンはビタミンK拮抗薬で、納豆にはビタミンKが多く含まれており、ワーファリン服薬の際には納豆は原則食べないように指導しています。抗凝固薬は循環器領域では主に心房細動の脳梗塞予防で処方します。2011年3月よりNOACが登場し、薬の選択できる時代がきました。心房細動が原因の脳梗塞(心原性脳塞栓症)は予後は非常に悪く、心房細動の患者さんを診察するときは、心原性脳塞栓症の予防が生命予後を改善するうえで最も重要と考えます。ただし、薬には出血の副作用もあり、心房細動の患者全員に予防投薬が必要というのではなく、脳梗塞発症のリスクの評価や出血の副作用のリスク、患者さん個々の背景を考えて処方します。当院では出来る限り適応のある患者さんには説明したうえで予防するように心がけています。心房細動で何か困ったことがありましたら、お気軽にご相談ください。