高齢者が要介護状態になってしまう原因の第4位に、
「転倒 骨折」が挙げられており、
これからの超高齢化社会を迎えるにあたり、この転倒、骨折をいかにして防ぐのか、
という事が非常に重要になってきています。
こういった観点から、「骨粗しょう症」の予防 治療が重要であるという流れで考えていくとよいのではないでしょうか。

骨粗しょう症は、「骨の強度が低下することによって、骨折のリスクが高くなる骨の障害」と定義されており、骨粗しょう症そのものには痛みなどの自覚症状はありません。
骨粗しょう症の患者さんが、転倒などで、
背骨の骨折(腰椎圧迫骨折)
太ももの骨折(大腿骨近位部骨折)
手首の骨折(橈骨遠位端骨折)
などを起こしてしまうことで痛みが長引き、
その後のリハビリの状況によっては、寝たきりになってしまったり、
日常生活に大きく支障をきたしてしまいます

骨粗しょう症では、骨折のリスクなどに応じて、
複数の薬剤が使用可能になってきましたが、
骨折の予防には、投薬ばかりではなく、
①背筋の筋力の維持、向上
②片脚立ちなどによるバランスの維持、向上
③椅子から立ち上がりを繰り返すことによる下肢の筋力の維持、向上

など、日々の生活でできる予防も大変重要になってきます。

外来受診時などにご相談ください。