人間は酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出しています。
そして、これを「呼吸」と呼んでいます。

では、なぜ「呼吸」をしなくてはならないのでしょうか。
酸素が細胞まで届けられると、細胞のミトコンドリア内でTCA回路というエネルギーを作り出す回路にスイッチが入り、炭水化物や脂肪、タンパク質などから効率よくATPというエネルギーを作り出せます。

酸素がない状態の何倍も効率よくエネルギーを作り出すことができるので、人間だけではなく、動物もこの回路を使って、元気に動き回る事ができます。

反対に、様々な肺の病気でこの「呼吸」にトラブルが生じると、酸素が充分に細胞まで届けられず、エネルギーを効率良く作り出すことができなくなってしまいます。

肺の病気を治す目的を簡潔に答えるとすると、「エネルギーの材料になる酸素を、身体の隅々まで届けるため」という事になるのでしょうか。

病気の説明などを受ける際の参考になれば幸いです。