備後整形外科医会が福山ニューキャッスルホテルで行われました。
演題1は『運動器疼痛の保存療法とその課題』
愛知医科大学 学際的痛みセンター教授 牛田享宏先生でした。

学際的痛みセンター?勉強不足のせいかはじめて聞いた講座です。
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内容は痛みが発生するメカニズムから
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今週、同じような内容をすでに聞いていたため少しは理解できましたよ

薬物療法には痛みの原因となるシグナルをおさえる抗てんかん薬が効果ある事
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あと興味深かったのは人間の温度受容体が重要で、TRPV1が活性化すると痛みがでてしまうのでここをおさえようなど
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最後は痛みには心理的要因もかなり影響していること
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確かに患者様でも、例えば腰痛が強い時は、膝痛は忘れられている事が多いですね。
たいがい自分の場合、話の途中で眠くなるのですが、全くならず勉強になりました。

演題2は『股関節手術後のVTE対策について』
川崎医科大学 骨・関節整形外科学教授 三谷 茂先生でした。
最近まで岡山大学にいらっしゃったような...
すごい早い教授就任ですね。
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VTEとは静脈血栓塞栓症のことで、整形外科疾患にかかわらず他の手術でも起こりうる合併症の一つです。
血栓ができて肺に飛んでしまうと突然死もある怖い合併症です。
まずは、術後は早期に離床、リハビリをしましょう
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血栓予防で抗凝固薬を使用します
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川崎医大で取り組んでいるVTE対策
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ただ術後のVTEは減ったけど、脳出血などの合併症も生じる可能性がある事。
抗凝固薬は以前勤務の病院で使用していましたが、確かに創部からの滲出液が多かったですね。
使用にあたりよく患者様に説明する事が重要です。

それにしても、三谷先生の話は聞いてて引き込まれてしまいました。
飽きないし、面白いです。
さすが、若くして教授になられたのも納得でした。