先週末に「整形外科医のための神経障害性疼痛の診療」と題した講演会に参加しました。

痛みには、怪我や炎症など局所の障害によって起こる急性期の痛みである侵害受容器障害性疼痛と、神経が傷ついたり変性による慢性の痛みである末梢神経障害性疼痛、そして両者の混合性疼痛などがあります。

一般的に急性の痛みには、NSAIDsと言われる消炎鎮痛薬が用いられますが、慢性の痛みになってくるとNSAIDsが効かなくなり患者様は常に痛みを訴えられます。

その際には、抗うつ薬や抗てんかん薬なども有効といわれていますが最近ではプレガバリン(リリカ)を使用する場合があります。
効果ある患者様もあれば、効果が出る前に副作用(めまいなど)出現のため中止となる患者様もありNSAIDsのようにはいきません。

興味があったのは、術後遺残痛の患者様は
「手術をしたけど痛いんです」と訴え
しかし手術を行った医師は、
「手術はばっちりです。MRIでも十分に神経の圧迫はとれています。」
しかし患者様は
「でも痛くて仕方ありません...」

このようなケースをどうするか。
最近では「痛み外来」を行っている病院もありますがまだまだ普及はしていません。
まだ自分でも「痛み」に関して分からない部分が多く勉強していきたいと思います。