名誉教授M教授の独り言より。

これからの医療はどうなるのでしょうか。今、医療は悪循環の中でもがいているように思います。医療従業者の多くは一生懸命働いています。しかし、一度、結果が良くないと、当然の事と思いますが、患者さんサイドからクレームが出ます。そうすると委縮医療になり、辞めたいという人も出て来てしまいます。そうすると益々、満足のいく医療が出来なくなってしまいます。結果として患者さんサイドは更に満足の行かない医療を受けることになってしまいます。今、必要な事はこの悪循環を断つ事ではないかと思います。医療従業者は今以上に一生懸命勉強し医療過誤を起こさないように準備することが必要であり、古い言葉ですが「医は仁なり」と言う気持ちで患者さんに尽くす事ではないかと、改めて思っています。医療は現在のようなIT社会では「割に合わない仕事」になってしまいましたが、やりがいは確実にあると私は思っています。良い結果、と言うか、当然の結果が出た時は患者さん・ご家族は大変喜んでくれますし、お金を払う人が「有難うございました」と言ってくれる仕事はそうは多くないのですから。

全くの同感です。「医は仁なり」