当院では、30年前から、漢方薬・鍼治療など東洋医学を高く評価して積極的に推奨し、代替え医療として活用してきました。
 現在では、漢方薬は周知され、ドラッグストアでも簡単に手に入るようになりました。
また、漢方薬は食べ物と同じで、副作用がないという間違った認識が、その広がりに拍車をかけたように思います。
 しかし、漢方薬は、見立てをきちんと行い一人一人合わせて処方をしないと効果がない上に、副作用もあります。つまり、漢方薬をきちんと扱える医師に処方してもらうことが大切です。見立ての力は、研鑽と経験によって培われます。
 WHO(世界保健機関)によって国際統一される「ICD(国際疾病分類)」で、漢方薬や鍼灸など日本や中国の伝統医療が認定されることになっています。
 世界的にその治療効果が認められた漢方薬、その効果と副作用を考えるなら、素人判断ではなく、信頼のおける医師の見立てが重要です。