ブログの更新を中断していましたが、今月より再開します。この半年間に、ストレスに関する興味深い書籍が出版されています。これから、それらの本を取り上げて、ぜひ実践していただきたいことを紹介してまいります。

 今回は、歯磨きです。
 「ええっー。なんだそれ。」「薬やストレスへの対処の方法ではないのか?」と思われた方も多いと思います。
 それは、歯磨きは虫歯予防と考えているからです。ところが、今、虫歯菌とストレス、虫歯菌と病気の誘発の関係が明らかになってきました。「キラーストレス」(NHK出版書籍)から、該当箇所を引用します。

「ストレスが多いと免疫力が弱くなり、(口内で)出血しやすくなることが分かっています。もちろん体内に侵入した虫歯菌への免疫の攻撃も弱くなります。」「歯科の治療から脳出血を発症する患者さんを減らしていくことができると考えています。」

 今日から、虫歯予防の歯磨きから万病予防のための歯磨きへと考え方を変えましょう。
 では、具体的な実践について書きます。
 基本的な考え方は、「常に口の中を清潔に」です。

 1 毎食後、歯磨きを行う。(職場にも、歯ブラシを置きましょう。出張の折には、背広の内ポケットに歯ブラシを)
 2 1本の歯ブラシだけでなく、数種類の歯ブラシ(普通の歯ブラシと毛先の長いもの、小さなもの)を使い分ける。さらに、ゴム製の歯間楊枝、フロスなども使って、工夫する。
 ここで要注意。強い力で磨いて、歯茎を傷つけないようにする。また、口内が泡立っただけで磨いた気になるので、歯磨き粉を付け過ぎない。
 3 食後だけでなく、間食後も歯磨きを行う。出来なければ、口をすすぐ。
 4 口の中を乾燥させないように、こまめな水分補給を行う。水を含むイメージ。
   ※今、介護の現場で、1日1.5リットルなど具体的な数字をあげて、高齢者の方への水分補給を奨励することで、介護度の改善の効果が上がっています。体内への水分補給とともに、乾燥しやすい高齢者の口内での虫歯菌の繁殖を抑える効果もあると思います。
 5 半年に1回、歯科で歯石を取ってもらう。
 
 これらのことを、今日からぜひ心がけていただきたいと思います。