「『薬をやめる』と病気は治る」というタイトルの本は、平成16年に出版されております。今の流れを12年前から予見し、医学学会や患者の皆さんに警鐘を鳴らし続けてこられた著者の安保徹先生は、当院の最高顧問医師です。先生は、東北大学医学部をご卒業後、米国アラバマ大学に留学され、免疫力を研究テーマにしてこられました。新潟大学名誉教授です。
先生の著書を、これから数回にわたって紹介してまいります。
著書のはじめに、次のような病室でのやりとりが紹介してあります。
ある鍼灸院の前を通ったときのことです。「肩こりは病気のはじまり」という看板を目にし、私は以前見かけた外来での光景をふと思い出しました。それは、肩こりをしきりに訴える患者さんと医師との会話でした。よほど肩がつらいのか顔をしかめている患者さんに医師は、「大丈夫、肩こりなんて病気のうちに入りませんよ。湿布と痛み止めですぐに楽になりますからね。」と声をかけていました。どこの病院でも毎日くり返される風景です。
・・・しかし、現在の私なら、患者さんに次のようにいうでしょう。「肩こりは病気の始まりですよ。湿布や痛み止めを使っているようなら、すぐにやめましょう。」と。・・・消炎鎮痛剤(痛み止め)や睡眠薬、抗不安薬、制酸剤、など、医療現場でよく使われる薬であっても、2年、3年と長期に使い続けていると病気はますます治りにくくなり、やがて新たな病気を発症させる恐れがあるからです。
このように断言されていることに今でも感動を覚えます。今の流行言葉で言えば「患者さん、ファースト」です。当院では、安保先生ご指導のもと、薬を効果的に、そして短期的に使い、そして徐々に代替え医療に導き、最後にはご自身の免疫力を活かす段階まで、患者さんの伴走者として治療にあたってまいりたいと考えております。
さて、先生のお考えよると、病気を招く仕組みの始まりは、「過度のストレス」です。過度のストレスには、3つあり、「働き過ぎ」によるストレス、「悩み過ぎ」によるストレス、「薬の飲み過ぎ」によるストレスです。
次回は、それぞれについて触れてまいります。
先生の著書を、これから数回にわたって紹介してまいります。
著書のはじめに、次のような病室でのやりとりが紹介してあります。
ある鍼灸院の前を通ったときのことです。「肩こりは病気のはじまり」という看板を目にし、私は以前見かけた外来での光景をふと思い出しました。それは、肩こりをしきりに訴える患者さんと医師との会話でした。よほど肩がつらいのか顔をしかめている患者さんに医師は、「大丈夫、肩こりなんて病気のうちに入りませんよ。湿布と痛み止めですぐに楽になりますからね。」と声をかけていました。どこの病院でも毎日くり返される風景です。
・・・しかし、現在の私なら、患者さんに次のようにいうでしょう。「肩こりは病気の始まりですよ。湿布や痛み止めを使っているようなら、すぐにやめましょう。」と。・・・消炎鎮痛剤(痛み止め)や睡眠薬、抗不安薬、制酸剤、など、医療現場でよく使われる薬であっても、2年、3年と長期に使い続けていると病気はますます治りにくくなり、やがて新たな病気を発症させる恐れがあるからです。
このように断言されていることに今でも感動を覚えます。今の流行言葉で言えば「患者さん、ファースト」です。当院では、安保先生ご指導のもと、薬を効果的に、そして短期的に使い、そして徐々に代替え医療に導き、最後にはご自身の免疫力を活かす段階まで、患者さんの伴走者として治療にあたってまいりたいと考えております。
さて、先生のお考えよると、病気を招く仕組みの始まりは、「過度のストレス」です。過度のストレスには、3つあり、「働き過ぎ」によるストレス、「悩み過ぎ」によるストレス、「薬の飲み過ぎ」によるストレスです。
次回は、それぞれについて触れてまいります。