帯状疱疹、皆さんの周りにも、かかったことがある人もいると思います。又、コロナ禍で、帯状疱疹にかかる人が多くなったなど今迄よりも、耳にする事が多くなったのではないでしょうか。

1.帯状疱疹について
帯状疱疹は、多くの人が子供のときに感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。
水ぼうそうが治った後もウイルスは全身の感覚神経節に残っています。
過労やストレスなどで免疫力が低下すると、体内のウイルスが再び活性化し、増殖したウイルスが神経を伝って皮膚に向かい、群発性の水疱を生じ、帯状疱疹となります。
体の片側の一部にピリピリとした痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹が出てくるのが特徴です。
帯状疱疹にかかったら、抗ウイルス薬により治療を行います。
治療により、皮膚症状が治った後も、神経の損傷がひどいと痛みが続くことがあります。
中には、帯状疱疹後神経痛になり、数年にわたって、痛みが改善されないこともあります。
特に50歳代から帯状疱疹の発症率が高くなり、80歳までに、約3人に1人が発症するといわれ、帯状疱疹後神経痛を防ぐためにも帯状疱疹の予防が大切です。

2.帯状疱疹にかからないために
日頃からの体調管理が重要です。
食事や睡眠をしっかりととり、適度な運動や、リラックスした時間をもつことでストレスを減らし、免疫力を低下させないようにする事が大切です。又、50歳を過ぎたら、帯状疱疹の予防接種ができます。
帯状疱疹にかかった事がある人も接種できます。
他の予防接種同様、帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、高い予防効果が得られます。帯状疱疹を予防するワクチンは2種類あります。
それぞれに特徴が違いますので、医師に相談してください。

3.帯状疱疹にかかってしまったら
抗ウイルス薬などによる治療を行います。
発症早期に治療を開始するほど、効果が期待できますので症状を自覚したら早めに受診しましょう。
帯状疱疹後神経痛に対しても、漢方薬や神経ブロックによる治療を行っていますので、相談してください。

〈看護師〉


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