毎年、11月頃から3月末頃の期間ノロウイルスによる食中毒の発生が増えます。原因としてはこの頃に旬を迎える牡蠣などの二枚貝だと言われています。ノロウイルスに感染した牡蠣を生食またはあまり火を通さずに食べた事により感染してしまうと考えられています。また、感染者の嘔吐物や便からも感染します。

〇感染してしまったら
ノロウイルス食中毒の症状として吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱等が表れ、通常3日以内で自然回復すると言われています。しかし、子供や高齢者は重症化する恐れがあるので注意しましょう!ノロウイルスにはワクチンも特効薬もありませんので対処療法になります。脱水症状になりやすいので、少しずつゆっくりと水分補給、栄養補給をする。下痢止めはウイルスが腸に溜まり回復を遅らせる可能性があるので使わない。症状がひどい場合は病院にかかりましょう。

〇ノロウイルスから守るための予防。
「手洗い」
手や指を介した接触感染を防ぐためにも手洗が最も大切です。食事の用意、食事前、トイレ後、外から帰った後、なにかの作業後等こまめに石けんを使い水道水でしっかり洗いましょう。

「食品」
牡蠣等の二枚貝のウイルスを失活させるには85℃~90℃で90秒以上の以上の加熱が必要。
調理器具も同じように熱湯消毒が有効です。

「人からの感染」
ノロウイルスは感染力の強いウイルスです。放置された吐瀉物や便から容易に感染が広がります。素早く適切に処理しましょう。吐瀉物や便の取り扱いは手袋、マスク、エプロンを着用し周辺の消毒をするなどをし、感染を防ぎましょう。
家庭での消毒としてドアノブ、便座、蛇口、リモコン、等手の触れる機会が多い場所を消毒する。ノロウイルスはアルコール等の様々な薬品に耐性があるので確実に消毒するには次亜塩素酸ナトリウム等の強い消毒薬が必要です。(次亜塩素酸ナトリウムの希釈濃度も 吐瀉物、便の処理用と消毒用濃度があるので調べておくと良いと思います。)

ノロウイルスはこれからの低温、低湿度の冬に猛威を振うウイルスです。インフルエンザ、コロナ、風邪と共に日頃から手洗い、衛生管理をしっかりやっていきましょう。

〈リハビリ〉


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