みなさんは、自分が飲んでいる薬が、何という病気のために処方されたものなのか知っていますか。
「薬は飲んでいない」「それくらいわかる」という方もいらっしゃるでしょう。では、ご家族(特に両親や祖父母)がどんな薬を飲んでいるか知っていますか。

長谷川医院では、痛みに対する治療にブロック注射を行っています。そのため、抗凝固剤の内服の有無や、どんな病気にかかっているかを、受付時や診察時に確認をしています。
それ以外でも、体調不良がある場合等、薬が影響していることもあるので必ず確認をしています。
たくさんの薬を飲む「多剤服用」。
最新の研究では、高齢者が6種類以上の薬を服用すると、副作用の危険性が高まることがわかってきました。中には、多種類の薬の副作用で寝たきりになったり、認知機能の低下から認知症と診断されてしまうケースまで起きています。

内服薬が、1~2個くらいだと覚えられますが、5種類以上になったり、高齢になってくると、何のためにどの薬を処方されたのかわからなくなってしまう方が少なくありません。
また、複数の病院にかかっているとさらにわからなくなってしまうようです。
実際に、「医者に飲めと言われたから飲んでいるけれど、何のために飲んでいるか素人だからわからない」と言う方もいらっしゃいます。一緒に来院される御家族もわからない方が多く、かかりつけの病院に電話をして薬を確認する場合もあり、治療するまでにかなりの時間を要することもあります。とはいえ、多くの薬を覚えるのはとても大変です。

そこで、お薬手帳や薬剤情報提供文書(薬の説明書として、薬の名称、効能、効果、用法用量、副作用などの注意事項が書かれた書類)を持っていると大変便利です。
その薬がどうして処方されたのかわからない場合は、受付、看護師、院外薬局であれば薬剤師に病名をお薬手帳や提供書に書いてもらうといいです。

急に、かかりつけ以外の病院に受診することを想定し、自分以外の家族も何のために薬を飲んでいるかを、このステイホーム中に聞いて知っておくのもいいかもしれませんね。

〈看護師〉


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