サイコシンセシスの話の続きです。前回は上位無意識の力を借りるのに、イメージ療法を使う話を書きました。


上位無意識の力を借りる方法の一つに、自分が望ましいと思う資質を喚起し発展させる方法というのがあります。こうなれるといいな、この資質が自分の中で育つといいな、と思うものを、イメージの力を借りて上手に取り入れていく、という方法です。

望ましい資質というのは、例えば以下のようなものになります。
美しさ、慈悲の心、理解力、勇気、創造性、パワー、情熱、安定性、自由さ、穏やかさ、安全、無執着、助け合い、愛情、寛容さ、感謝の心、見抜く力、好奇心、調和の心、ユーモア、包容力、喜び、忍耐力、信頼する、信念を持つ、清々しさ、奉仕の心、静寂さ、意志の力、賢さ、責任感、エネルギー などなど

私は、今は何をするにもエネルギーが必要なので、朝晩、自分の体にエネルギーが満ちているイメージを行なっています。

<イメージのやり方>
まず、リラックスして、呼吸に意識を向けます。これは、今からするイメージになるべく集中するためです。イメージをしようとしながら別のことを考えてしまい、雑念が入ってくることはよくあります。そうなった時は、「ああ、雑念が入っているな」と気づいて、また呼吸に意識を戻すように練習してもらえると良いと思います。

そして、自分の前に、自分が得たいと思っている資質を、すでに持っている状態の自分がいることをイメージします。できるだけ具体的に。どんな表情をしていて、どんなポーズをとっていて、どんな様子から、持っている資質を感じるか。丁寧にイメージします。

そして、その自分の中に入っていきます。着ぐるみを着るように、その中に入って、その中にいることがどんな感じか、体験します。細胞の隅々まで、その資質が入ってきていることをイメージします。

そのイメージをしっかりと感じて、その資質をしっかりと吸収して、イメージを終えます。

すでに資質をもっているイメージをするのが難しい場合は、その資質を象徴するイメージを思い浮かべて、そこからその資質に包まれる体験をするやり方の方が取り組みやすいです。

このやり方で、自分のオリジナル誘導文を作成し、それを録音して、朝晩2回聞くというやり方で、自分の欲しい、望ましい資質を育てる役に立ちます。腹筋を鍛えるのと一緒で、毎日コツコツ取り組んでいただけるといいと思います。