精神科医のつぶやき「必要な書類を考えていたら頭の中が混乱してきました|Bルート指定施設になるのは大変そうです その4」 (2025/05/26)
投稿者: furujinmachi
公認心理師のBルート指定施設になるための必要書類を用意しようと思いつつ、先週はGW明けの仕事の忙しさで追われていました。
厚生労働省のHPの資料をしっかり読むと、プログラムに必要な内容は以下のように書かれています。
実務従事者が行う心理に関する支援の実施時間(指導時間含む):720時間以上かつ240回以上、対象は個人でも集団でも可、このうち270時間は、大学院の科目に相当する講義の受講で代替可
720時間というと、1週間7時間したとしたら1年間で350時間を超えますので、通常1週間40時間労働と考えますと、最初の1年間が陪席中心となっても、2年目以降で支援の実施をしていただけると十分達成できそうです。医療現場での仕事は、ほぼ全て支援の実施に該当しますので、ここはクリアできそうですね。
ケースを3例以上担当
これも、当院にはカウンセリングを希望して来られる方が多く、問題なく担当していただけると思います。
多職種と連携した業務を経験
これも、当院には看護師、精神保健福祉士がいて、担当するケースが精神保健福祉士の面談を受けることもありますし、これまで看護師が事前聞き取りをしていれば情報共有します。リワークデイケアの実務を担当してもらう場合も、多職種連携になりますので大丈夫そうですね。
他分野の施設で60時間以上の見学、研修が望ましい
これが唯一、当院のみでは実施できない部分になります。ただ、これは「望ましい」であり必須ではないこと、また、当院での業務でも他分野の経験ができることを申し添えて、厚生労働省に打診してみたいと考えています。
なので、まずは、基本情報として下記をまとめます。
・施設名称、所在地
・施設の責任者の氏名
・実施責任者の氏名、略歴
・実施指導者の氏名、略歴
・実施期間
・実施目的
それから、プログラムを作成し、実務として何をしていただくか、どのような講義を予定しているかを整理します。
それから、下記のデータを用意し、当院が十分に実務経験が積める施設であることを証明します。
・年間新患数
・心理検査実施件数
・カウンセリング・面接件数
・リワークプログラム実施回数
・実習者の関与が可能な活動
・カンファレンス実施頻度
・指導者の配置状況
それから、他分野の経験ができることの補足プログラムを添付しようと思います。
最後に、実際のところの、下記のことを取り決める必要が出てきます。
・実務従事者の募集定員ならびに募集・採用の方法
・給与、勤務時間、休暇に関する事項
・健康管理に関する事項
・外部の研修活動に関する事項(学会、研究会等への参加の可否及び費用負担の有無)
色々と頭の中がごちゃごちゃとしていましたが、やっと資料作りをまとめる方向性が見えてきました。大体の形は見えてきていたのですが、色々と情報を調べれば調べるほどまた情報が錯乱していっておりました。わからないことはChatGPTにも聞いたりしていたのですが、同じことの堂々巡りになってしまうこともあります。
アウトプットしてまとめると、自分の中でしっかりと形になっていくのがわかります。読んでいただいている方にも、同じことの繰り返しになってしまっているかもしれませんが、不慣れなことの考えを整理しているので、ご容赦いただければと思います。