精神科医のつぶやき「リワークデイケアの初級の内容について 慣れるまでは座学中心です|リワークデイケアその5」 (2025/05/09)
投稿者: furujinmachi
リワークデイケアお知らせチラシを作りたい思いからここまで記事を書いてきました。
隙間時間に少しずつ記事を書いて、朝活で仕上げているのですが、きちんと書き上げてから投稿しようとするとすごく時間がかかってしまうので、書いたものから少しずつ投稿しており、細切れになっております。
当院のリワークデイケアの特徴ですが、週3日で、3ヶ月間の期間でプログラムを組んでいます。最初の1ヶ月間が初級で、次の2ヶ月間が上級です。初級のうちは、担当スタッフがレクチャーをして、それを聞いてもらったり、個々に課題に取り組んでもらったりと、座学が中心になります。上級になると、その日のテーマに関してお互い意見を出し合ったりする機会が増えます。
開催当初は参加人数の少なかったリワークデイケアですが、昨年くらいから、10人ずつくらい参加してくれるようになりました。まだうつ状態が十分改善していない方も多く、最初から発言を求められると負担が大きいと思います。そのため、ある程度グループの雰囲気に慣れてから、発言する機会を増やすようになっています。全て座学で終わりにするのもよくなくて、お互いの意見を聞くことで、気づきが深まる部分があると思います。
初級プログラムの内容です。まず活動記録表をつけて、それを元に睡眠リズムについて見ていきます。1日の中で、何時に起きて、日中何をして、そして何時に寝ているか。そこで日中どれくらい動けているか、何をしている時に負担を感じて、何をしていると少し気分が楽になっているのか。頑張って無理して疲れてしまうというパターンになっていないか。活動記録から見えてくることはたくさんあります。
そして睡眠リズムを見ることで、睡眠についての理解を深めていただきます。睡眠に関する認知行動療法をベースとして、よく眠るための工夫を伝え、間違った睡眠衛生に陥っていないかを確認します。工夫してもあまり眠れていない時は、患者さん本人やスタッフから、私に報告があって、お薬で工夫するかどうかも検討します。
それから、病気やお薬についてのレクチャーがあります。私が説明する動画を見ていただいて、スタッフが補足して説明しています。診察では病気についての細かな説明や、薬についての細かな知識をお伝えするのがなかなか難しいですが、実際はきちんと知っていただくのは大切なことと思います。実際、このレクチャーを受けたのちに、「私は実はこういう悩みもあったのですが、レクチャーでこれも病気の症状と知りました」「お薬はしんどい時だけ飲めばいいのかと思ってました、毎日飲んだほうがいいのですね」といった感想を診察の時にいただくことがあります。きちんと診察で伝えきれていないことを反省するばかりです。でも、診察時間でできることは限られています。だからこそ、リワークデイケアを始めたのだし、リワークデイケアに参加していただく意義があるのだと思っています。
隙間時間に少しずつ記事を書いて、朝活で仕上げているのですが、きちんと書き上げてから投稿しようとするとすごく時間がかかってしまうので、書いたものから少しずつ投稿しており、細切れになっております。
当院のリワークデイケアの特徴ですが、週3日で、3ヶ月間の期間でプログラムを組んでいます。最初の1ヶ月間が初級で、次の2ヶ月間が上級です。初級のうちは、担当スタッフがレクチャーをして、それを聞いてもらったり、個々に課題に取り組んでもらったりと、座学が中心になります。上級になると、その日のテーマに関してお互い意見を出し合ったりする機会が増えます。
開催当初は参加人数の少なかったリワークデイケアですが、昨年くらいから、10人ずつくらい参加してくれるようになりました。まだうつ状態が十分改善していない方も多く、最初から発言を求められると負担が大きいと思います。そのため、ある程度グループの雰囲気に慣れてから、発言する機会を増やすようになっています。全て座学で終わりにするのもよくなくて、お互いの意見を聞くことで、気づきが深まる部分があると思います。
初級プログラムの内容です。まず活動記録表をつけて、それを元に睡眠リズムについて見ていきます。1日の中で、何時に起きて、日中何をして、そして何時に寝ているか。そこで日中どれくらい動けているか、何をしている時に負担を感じて、何をしていると少し気分が楽になっているのか。頑張って無理して疲れてしまうというパターンになっていないか。活動記録から見えてくることはたくさんあります。
そして睡眠リズムを見ることで、睡眠についての理解を深めていただきます。睡眠に関する認知行動療法をベースとして、よく眠るための工夫を伝え、間違った睡眠衛生に陥っていないかを確認します。工夫してもあまり眠れていない時は、患者さん本人やスタッフから、私に報告があって、お薬で工夫するかどうかも検討します。
それから、病気やお薬についてのレクチャーがあります。私が説明する動画を見ていただいて、スタッフが補足して説明しています。診察では病気についての細かな説明や、薬についての細かな知識をお伝えするのがなかなか難しいですが、実際はきちんと知っていただくのは大切なことと思います。実際、このレクチャーを受けたのちに、「私は実はこういう悩みもあったのですが、レクチャーでこれも病気の症状と知りました」「お薬はしんどい時だけ飲めばいいのかと思ってました、毎日飲んだほうがいいのですね」といった感想を診察の時にいただくことがあります。きちんと診察で伝えきれていないことを反省するばかりです。でも、診察時間でできることは限られています。だからこそ、リワークデイケアを始めたのだし、リワークデイケアに参加していただく意義があるのだと思っています。