先日、11月の摂食障害家族会の勉強会を開催しました。
今月のテーマは「摂食障害の成り立ちについて」でした。


摂食障害の患者さんは自尊心が低い人が多く、頑張っても頑張っても自己評価が低いのが特徴の一つです。

では、自尊心はどうしたら高くなるのか?
自尊心を高めるためには、どういう関わりが必要なのか?
参加者で色々と話し合いました。

話しているうちに、家族自身も自分になかなか自信が持てないのだから、患者さん本人への自尊心を高める声かけが難しくて当然だよね、という話が出ました。

それから、自尊心が高まるということは、自分の感情を大切に出来るということかもしれないという意見が出ました。
特に『怒り』という負の感情を、感じても良いのだと自分自身が思えるようになること、それから安心してその感情を出せるようになること(出来れば健康的な方法で)。

患者さんによっては、自分がどんな感情を抱いているのかすら気付いていないことも多いと思います。
拒食、過食、嘔吐といった健康的ではない方法で感情を表出している段階の人もいます。

家族ができることは、焦らず、へこたれず、じっくりと、自分の感情も大切にしながら、患者さんのありのままの感情を受け止める準備をしておくことくらいなのかなあ、と話し合いました。

来月まで、またぼちぼちやりましょうと会を終えました。


摂食障害患者の家族会SPESは、毎月第1、第3木曜日の10:00から開催しています。
ご参加は、当院通院中の患者さんのご家族に限らせていただいています。


詳しいことは、受付または看護師にお尋ねください。